続投報道の「新庄監督」 3連覇「小久保監督」との“明白な差”とは 日本ハム「不用意発言」連発から見えた“心のスキ”

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「一線を越えている」

 新庄監督が他球団の応援スタイルに異議を唱えたことが、反発を呼んだこともあった。

 7月19日のオリックス戦(京セラドーム)で5-1と快勝。オリックスは借金生活に突入したが、新庄監督は「オリックスファンの方は今、調子があんまりよくなくて、『闘志を燃やせだれだれ』、『気合いを入れろだれだれ』。あれ、逆に気合い入らないです、選手。あれは変えてもらいたい。悔しいのは分かりますけど。なんとか言葉変えてほしいなぁと」と試合後に異例の提言をした。

 すると、オリックスファンから「なぜ、新庄監督に応援スタイルを矯正するように言われなければいけないのか」、「日本ハムの応援ならともかく、他球団のファンにクレームをつけるのは一線を越えている」など批判の声が相次いだ。オリックスの関係者も「選手たちの思いを代弁したのかもしれないけど、こちらの応援のやり方に首を突っ込むのはやりすぎでしょう。応援してもらっている選手もいい気持ちがしない」と不快感を示していた。

 日本ハムは翌20日の試合で0-3と完封負けを喫し、オリックス戦の連勝が7でストップ。スポーツ紙記者は振り返る。

「初回の先頭打者からチャンステーマの『BuffaYell(バファエール)』がスタンドから流れるなど、スタンドの熱気が明らかに違いました。新庄監督の発言でオリックスに火が付きましたね」

日本シリーズでの反省

 新庄監督については、昨年3月にも、西武の本拠地・ベルーナドームが夏は暑く、冬は寒く、都心から遠いなどとして、名古屋に移転することを提言。西武ファンから「他球団の監督が言うことではない」と猛反発を食ったのは記憶に新しい。

 個性的な発言で盛り上げるのは重要なことだが、刺激的な物言いや表現は相手の反感を買う恐れがある。この点については、ソフトバンクに見習う点があるかもしれない。

 DeNAと対戦した24年の日本シリーズ。第1戦、第2戦と敵地・横浜スタジアムで2連勝したが、第3戦(みずほPayPayドーム)の試合中に観客からの指笛が原因で中断した場面があった。場内アナウンスが「投手が投げる間際の“口笛”などはご遠慮いただくようにお願いします」と注意し、試合後、DeNA先発の東克樹も「人生かけて投げている。意図的に投げるときにやるのはやめてもらいたい」と訴えた。

 それに対し、ソフトバンクの小久保裕紀監督が試合後に「よくわかんないですね。“口笛”って笑ってしまいました。みんな大爆笑していました」と、注意を逆に揶揄するようなコメントをしたことが報じられると、「緊張感がないし笑い事ではない」、「相手に対するリスペクトが欠けている」とSNS上で批判の声が殺到する事態に。ソフトバンクはこの試合からまさかの4連敗で日本一を逃した。

「小久保監督は決して相手を侮ったわけではないのですが、意図しない形で発言が大きく取り上げられて、あの日本シリーズでは悪役のような立ち位置になった。雰囲気に飲み込まれる形で4連敗をした時は、選手たちも呆然としていました。この反省を教訓にしたのか、小久保監督は翌年以降から誤解されるようなコメントをしなくなり、選手たちもお立ち台で浮ついた発言をしません。スキを見せない姿勢が、常勝軍団の構築につながっているように感じます」(ソフトバンクを取材するスポーツ紙記者)

打倒・小久保監督

 ただ、新庄監督のユニークな発言がパリーグや球界全体を盛り上げていることも事実だ。

 冒頭で述べたように、来季の続投が報じられた。日本ハムの関係者は「監督は負けず嫌いなので、今年の開幕前に掲げていた『打倒・小久保裕紀』を果たさずにチームを去るのは考えづらい」と指摘する。今年の戦いはまだ終わっていない。CSで下克上を果たし、意地を見せられるか。

デイリー新潮編集部

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