いまだ「捜査が完全に終了した状況ではない」…新井監督続投でも「広島カープ」終わりなき悪夢 「ゾンビたばこ」問題に、主力選手の「根性焼き」疑惑報道も
警察の捜査が……
菊池に浮上した疑惑に対し、球団からは特段の反応はない。本人に確認はしているはずだが、ファンに向けての発表はない。これまでにも羽月氏の「広島のほかの選手もゾンビたばこをやっている」という発言や、その売人とされる人物と親しげにする写真が出たときも球団は「沈黙」を貫いた。菊池の疑惑についても、このまま時間だけが過ぎていくようだが、こんな声も出始めた。
「7月、広島県警から家宅捜索を受けた矢野雅哉(27)、前川誠太(23)は現在も三軍で調整中です。売人とされる人物とやはり親しくしていた小園海斗(26)も無期限での二軍調整が続いています。彼らの疑惑が晴れたとしても、このまま一軍に復帰させるのはどうなのか。きちんと禊を済ませてからにしないと、離れて行ったファンも返ってこないでしょう」(他球団スタッフ)
菊池への疑惑が出た16日、都内のホテルで「プロ野球12球団オーナー会議」が行われた。その会議に出席した松田一宏オーナー代行は会議終了後、取材陣に囲まれた。羽月氏の逮捕から始まる一連の騒動について聞かれると、「分からない」と言わんばかりに首を小さく横に振っていた。しかし、違法薬物の売人とされる滝口被告が、同日の初公判で即日判決が出たことを伝えられ「これで区切りが……」とする記者団の問いに、
「警察の捜査がこれで完全に終了したという状況ではまだないと思う」
と答えた。その「捜査が終了していない」との言葉に、家宅捜査を受けた矢野、前川の名前を重ねて聞き直すと、ひと呼吸を置いてからこう答えた。
「分からない。矢野選手と前川選手の(捜査の)結論が出ているのかもまだ……」
両選手の潔白をファンも信じているが、事実上の謹慎を受けた以上、チームにどう復帰させるのかも球団は考えなければならないだろう。
「警察の捜査が続いたまま、シーズン終了を迎える可能性も高まってきました。そうなったときがいちばん難しいのです。矢野たちの契約更改をどうすればいいのか……」(前出・地元メディア関係者)
さらに、シーズン終了と契約更改の間に「ドラフト会議」がある。スカウトの現場では一連の騒動による影響で「大切な教え子を、広島球団に送り出しても大丈夫なのか」とする高校野球指導者もいた。一方で、社会人野球の都市対抗大会(8月26日~9月6日)後、新たな情報も聞かれるようになった。
「都市対抗の出場常連チームでもあるパナソニック、セガサミーが今季限りでの活動終了を発表しています。選手の中には野球を優先して他の社会人チームへの移籍を模索する動きもありますが、社会人チームは高校、大学を卒業する若い選手を獲りたいので、すぐには決まらないようです」(アマチュア野球担当記者)
また、社会人野球の試合をみているとよく分かるのだが、近年ではトレーニング内容が高まったため、30歳を過ぎてもスタメン出場している選手も増えており、選手寿命も長くなってきた。どの社会人チームにも会社の予算上の「定員枠」があるので、休部、廃部となるチームに好選手がいてもすぐには受け入れられないという。こうした状況を指して、
「もし、疑惑の選手をすべて切る……つまり契約解除ですが、そうなっても困らないように、広島は社会人選手を大量指名してくるのではないでしょうか。新井監督のもと、新たに生まれ変わったチームとしてアピールするには、それくらいの荒療治が必要かもしれません」(前出・同)
との予想も聞かれるようになった。
注目はドラフト会議
目下、12球団スカウトを悩ませているのが東京ガスのスラッガー・藤澤涼介(24)の評価だ。
速い打球を放つ右打ちの外野手だが、他球団は年齢を見て「まだ伸びしろがあるのか」と最終判断を出し兼ねている。広島でも同じ外野手の平川蓮(22)よりも年上となるが、社会人選手は仕事と野球を両立してきた“オトナ”だ。先輩選手から夜のお誘いを受けても、群れない精神的な強さも持ち合わせている。
行き場を失った社会人選手は「野球を続けられるのであれば」の思いでいっぱいであり、20代半ばから後半の社会人選手を集めればチームの雰囲気も好転するだろう。
指揮官の続投は決まった。シーズン終了と契約更改の「間」に行われるドラフト会議で、広島のチーム再建案が明らかにされる。
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