リーグ連覇逃し、CS敗退なら「藤川監督の責任問題は避けられない」…巨人の猛追を許す“勝ちきれない阪神”に「橋上代行との“経験の差”は大きい」と元虎4番も指摘

スポーツ 野球

  • ブックマーク

戦力は圧倒的に阪神

 広澤氏は「阪神は投手陣が充実していますし、打線も3番、4番、5番の破壊力は抜群です。一方の巨人は“絶対的なエース”が不在ですし、“盤石の投手陣”とはとても呼べないでしょう」と言う。

「巨人はクリーンナップの破壊力も阪神に比べると見劣りします。選手一人ひとりの実力を積み重ねていけば、阪神の戦力が巨人を上回るのは間違いないのです。にもかかわらず、阪神はどうも勝ち切れない。これは阪神の首脳陣に原因があると見るべきですし、橋上監督代行が阪神より劣った戦力でもうまく采配し、善戦していると評価することもできるでしょう。野球のチームというのは大変に興味深く、算数なら1足す1は2ですが、好調なチームは1足す1が1掛ける2、1掛ける3、とかけ算に化けます。不調のチームだと足し算をやっているつもりが引き算になってしまいます。阪神が地に足を付け、まずは着実に足し算を成功させられるのか、かけ算に化けるほどチームの勢いを盛り上げることができるのか、首脳陣の踏ん張りどころだと言えます」

 藤川采配に批判、もしくは疑問の声が集中したこともあった。9月13日の対中日戦で、阪神は0対0の9回裏に2死満塁のヤマ場を迎えた。そして藤川監督は25打席無安打の坂本誠志郎をそのまま打席に送り、代打を起用することはなかった。

代打批判は正当な指摘なのか?

 結果はライトフライに終わり、阪神は劇的なサヨナラ勝ちのチャンスを逃した。その後は延長戦に突入し、最後は中日が11回表に1点をもぎ取って逃げ切った。

「あそこで代打を出していれば……!」──ネット上では阪神ファンから怒りの声が殺到し、スポーツ紙もこぞって疑問視する記事を掲載した。藤川監督が「ジタバタしない」と記者会見で答えたことも火に油を注いだようだ。

「私は、『代打を出さなかったのは采配ミス』という批判は、やはり結果論の域を出ないのではないかと思っています。満塁の時、坂本選手は打率5割というデータもあります。坂本選手に全てを託すのも充分にあり得る采配です。それが『打てば名采配、打たなければ采配ミス』というのは、ちょっと短絡的ではないでしょうか。そもそもファン心理として、『監督が動けば評価し、監督が動かないと批判する』という傾向が存在する印象があります。代打を送っておけば、たとえ凡退に終わっても批判のトーンは下がることが往々にして認められるのです」(同・広澤氏)

 阪神ファンと巨人ファンにとって朗報か悲報なのかは分からないが、リーグ優勝を目指して激しいデッドヒートが繰り広げられ、劇的な結末が待っていたとしても、両チームはCS(クライマックスシリーズ)で日本シリーズ出場を賭けて再び戦うことになる。

藤川監督の責任問題

「巨人が阪神を抜き去ってドラマティックな大逆転優勝を成し遂げたとしても、CSでの仕切り直しは不利に働くと考えています。CSは短期決戦ですから、これこそチームの戦力が勝敗に直結します。たとえ阪神はペナントレースで優勝を逃したとしても、CSで自分たちの実力を出し切ることができれば、日本シリーズに進む可能性は高いのです。もしリーグ優勝を逃しただけでなく、CSでも巨人に敗北するような結果に終われば、さすがに藤川監督の責任問題に発展するのは避けられないと思います」(同・広澤氏)

 阪神はプロ野球を代表する名門球団にもかかわらず、たったの11回しかリーグ優勝を達成していない。そして今季は1935年の創設以来初となるリーグ連覇を目指している。ファンや関係者の悲願は実現するのだろうか──?

***

 関連記事【「人権侵害やろ!」阪神・藤川球児監督がデイリースポーツの“見出し”にブチギレた 上司まで呼び出し他社がいる前で公開説教】では、今年4月、藤川監督が激怒したデイリースポーツの“見出し事件”について詳報している。藤川監督が烈火のごとく怒った“決定的な文言”とは――。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。