「盃はもらったけれど組員にはなっていません」58歳 “ヤクザ追っかけYouTuber”が恐喝容疑で山口組系組長と一緒に逮捕されたワケ

国内 社会

  • ブックマーク

盃はモノとしてプレゼントされただけ

 では、A組長から盃を受けたという話は事実ではないのか。

 この問いにひろクンは「10月に初めて会った時、A組長から盃をもらったことは事実ですが、プレゼントとしてもらっただけです」と答えた。

「酒を注いで儀式のようなことをしたわけではないですし、そもそも初めて会った場で盃を交わすなんてあり得ないでしょう」(同)

 一方、X氏に話を聞くと「彼はA組長にいいように利用されたのです」と語った。

「確かにひろをA組長に紹介したのは私であり、その点は悪かったと思っています。ただ彼は舞い上がって、私の知らないところでA組長に近づき、盃までもらってしまった。“モノとしてもらっただけ”なんて、彼が保身で言っているだけですよ。YouTubeを撮るため山口組の情報がほしかったのでしょう。しかし、要求された組費が払えなくなり、紹介者の私がA組長から『代わりに払え』『払えないならビルから突き落とす』と恐喝される羽目になった。そればかりか、A組長はSNS上で私や家族に危害を加えるなどと脅すようになった。それで警察に相談せざるを得なくなったのです」

 9月8日、A組長はこの脅迫容疑で再逮捕されている。X氏はA組長から恐喝された場にも「間違いなくひろはいました」と言う。

「ただし彼は黙って話を聞いていただけで、私は彼から直接恐喝されていません。なぜ彼が逮捕されたかというと、恐喝の場に “組員”として同席していたからです。警察からは家宅捜索で盃も押収していたと聞いています。彼にはヤクザに近づきすぎると痛い目に遭うぞと、散々警告していたのですが…。なお、ひろはA組長との会合費を全部自分が出したと話しているとのことですが、私が半分以上支払っています」(X氏)」(同)

仕事を失う不安

 両者の言い分にはかなり食い違いがあるが、少なくともひろクンに「現役ヤクザと交流した非」があったことは間違いないだろう。ただのプレゼントだったとしても、現役ヤクザから盃をもらうなど社会人としてあってはならない。

 その点を尋ねると、ひろクンは素直に非を認めた。

「最近はヤクザの間でも有名になり、張り込み中に組員から『写真撮ってよ』と声をかけられることもあった。YouTubeにのめりこむあまり、ヤクザに近づきすぎてしまったのかもしれません」(同)

 ひろクンが今一番心配していることは、この先仕事がどうなるかである。職場にまで警察官がやってきて、ヤクザとともに逮捕されたことを実名で報じられてしまったのだ。仮に不起訴になったとしても、職場から厳しい処分を受ける可能性がある。

「もし今の職場で働けなくなったら、これからどうやって生活していけばいいのか不安でいっぱいです。本当はあと2年くらい働かせてもらえるはずだったので…。貯金もそんなにないですし…」(ひろクン)

 だが「もうヤクザはこりごりですか」と聞くと、少し考え込んでからこう答えるのだった。

「心の整理はついていません。まだ心のどこかで引っ掛かるものがある。ずっと憧れて生きてきたので…。ただ今回の逮捕で母親にも心配をかけてしまったので、しばらくはYouTubeから離れておとなしく過ごすつもりです」(同)

 前編【ヤクザに憧れ“組長の追っかけYouTuber”をやっていたら「山口組系組長と一緒に逮捕されてしまった」58歳契約社員男性の嘆き】では、“ヤクザ追っかけYouTuber”としてのひろクンの仕事ぶり、1600万回以上再生された”バズり動画”について伝えている。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。