「気合」は十分でも「85歳麻生氏に全面便乗」 高市首相の人事の秋の狙いとは

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その先にあるのは

 人心一新と胸を張れるほどの人の入れ替えはなさそうで代わり映えもしないとなると、人事を行う意味について厳しいツッコミも想定されそうだが。

「“来秋の総裁選で再選を果たしたいから麻生氏との関係性を重視しました”などと表立って言えるはずもありませんから、“政策の実現と継続性を重視した布陣だ”と人事を行った後の会見で説明するのでしょう。ただ、本音では“私の内閣で、私が全力で難局に立ち向かう”という点をアピールしたいでしょうし、そのようにするのだろうなとは見ています」(同)

 高市内閣の支持率は発足から1年という段階では高いレベルを維持している。

「今回の人事を経て支持率をアップさせ、来春の統一地方選を無難に通過し、秋の総裁選での再選を果たし……というシナリオを描いているのでしょう。その先にあるのは憲法改正です」(同)

首相個人の人気に負うところが大きく

「麻生氏は先の国会で主導した皇室典範の改正を果たし、自身の胸に秘める政治的使命の1つを成し遂げました。もう1つは憲法改正です」(同)

 政治家人生の総決算のタイミングに入った麻生氏にとって憲法改正を見届けるか、それができないまでも道筋をつけるのが悲願だということになる。

「憲法改正は自民にとって結党以来の悲願です。麻生氏は高市氏に対して“レガシー作りを”“教科書に載るような業績を”などと、高市氏が実権を握っている間に憲法改正を現実のものとするように発破をかけているとも聞いています」(同)

 現政権の支持率の高さは高市氏個人の人気に負うところが大きいとはいえ、ひとたびそれを失えばもとより党内基盤をほぼ持たない首相の政権運営は早晩、行き詰まることになるだろう。それゆえ、麻生氏への配慮は当面、欠かせなくなりそうだ。

デイリー新潮編集部

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