「高市首相には心から同情します」 石破前首相が語った「首相公邸の住み心地」

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 高市早苗首相は夏以降、驚異的ともいえるペースでXに投稿し続けている。多くは政策や内閣の実績についてのものだが、注目を集めているのはむしろ日常生活に関する投稿だ。

 ある時は、アイロンがけ、風呂掃除などに追われていると明かしたかと思えば(7月20日)、またある時は公邸にゴキブリが出てきた時の様子をレポート。支持者やファンにとっては、心温まるエピソードの数々だが、一方で「他にすることや書くことがあるだろう」といった反発の声も多く見られる。

 ただ、こうした投稿が示しているのは、日本の首相公邸はさほど住みやすい環境ではないということだ。別に高市首相一人が特殊だというわけではなく、安倍晋三元首相(第二次政権時)や菅義偉元首相が公邸に引っ越さなかったあたりを見ても、都心の一等地にありながら、さほど人気の物件とは言えないようである。

 公邸の住み心地に関しては高市首相の前任者、石破茂前首相もいろいろと思うところがあったようだ。情報・教養サイト「新潮QUE」掲載のインタビュー(「実はこの国は弱者に冷たいままなのではないか」 石破茂前首相が明かす「防災庁」への執念)では、公邸に引っ越したあとのことを振り返り、高市首相について「心から同情する」と語っている。以下、秘話もまじえての石破氏の回顧を一部抜粋してみよう。

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お手伝いさんを雇うのも大変

――この年(注・2025年)1月に引っ越した公邸の住み心地はいかがでしたか。

石破:広いし、エアコンも効いているし、よくできているとは思いますが、一方で外向きの窓は開かないし、鉄格子もはまっているというつくりですからね……。住み心地がいいとは言い難い気がします。

――高市首相は自分で風呂掃除もアイロンがけもやっていて大変だと投稿していましたが、お手伝いさんを雇ったりはできないのでしょうか。

石破:雇うのが禁じられているわけではないのでしょうが、実際には難しいと思います。私の場合は家内が家のことをやってくれたから良かったですが、高市さんの場合はそうはいかないのでしょう。身内の者以外を入れるのはセキュリティの観点からかなり難しいんだろうと思います。

――身元のしっかりした人を雇う、というわけにはいかないんですか。

石破:うーん、どうでしょう。

――外国人というわけにはいかないでしょうしね。

石破:お金持ちでそういう方法を取っている方もいるでしょうが、総理大臣は難しいかもしれません。

大変だろうなあ

――安倍さんは近くにご自宅があったからいいですが、石破さんは議員宿舎しかなかったんですよね。都心に議員宿舎とは別にタワーマンションとか別邸とか持っていないんですか。

石破:持っていません! さすがに議員宿舎から通うのは良いとは思わなかった。やはり公邸に住むべきだと考えていました。
 それはやはり大災害、有事のことを考えた場合、官邸に入る時間が1分でも2分でも遅れることによって、取り返しのつかないことになったらどうしよう、という思いがありましたから。
 赤坂の議員宿舎から官邸まで徒歩5分、車で2分。しかし大災害が起きた時には、経路ががれきの山で通れないかもしれない。総理専用車がいつも待機しているわけでもない。そう考えると、多少のストレスを感じても公邸に住むべきだと思ったんです。
 防衛庁長官の頃――当時は九段の議員宿舎に住んでいましたが――、朝早い時間に事故が起きて、急いで防衛庁に向かわなければならないことがありました。車が来るまでの時間をすごく長くもどかしく感じたものです。
 しかし一方で職住近接、というか徒歩1分なので職住一致に近い状況なわけで、これストレスがたまるものなんですねえ。

――高市さんの家事問題に話を戻せば、実際にお手伝いさんを雇うのが難しい、自分でやらないといけないという点には同情してしまいますか。

石破:その点については心から高市首相に同情します。大変だろうなあと思いますよ。

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 新潮QUE掲載のインタビューでは、「幹事長を森山氏にした理由」「商品券配布問題」から「防災庁への強い思い」「在任時の睡眠時間」まで、秘話をまじえて語っている。

デイリー新潮編集部

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