「浜口雄幸の墓石に頭をガンガン」「彼女に会うために卒業旅行を切り上げ」 親友が明かす財務省「宇波弘貴新次官」の熱すぎる青春時代

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 財務省は予算編成権を握る「官庁の中の官庁」として長年霞が関を支配してきた。そのトップたる財務次官は厳しい出世競争を勝ち抜いたまさにエリートの中のエリートだ。今夏、その新次官に選ばれたのは宇波弘貴氏である。宇波氏と東大の同級生で、大蔵省の同期でもある前衆議院議員の大串博志氏が語る、二人の「熱すぎる青春時代」とは。

宇波氏が東大で文転した理由とは

 財務次官は東京大学文科一類(文I)を経て、法学部を卒業したエリートが就くのが王道である。しかし、宇波氏の経歴は一風変わっていて一浪後、東大理IIに進学。理IIは3年生に上がる際の「進振り」で農学部や薬学部に進むのが通常のルートなのだが、宇波氏は2年生で1年留年後、経済学部への進学を選んだ。

 東大の同級生で大蔵省の同期でもある、前衆議院議員の大串博志氏が語る。

「宇波君とは東大のテニスサークルで出会いました。私がキャプテン、彼もレギュラーで熱心に練習に打ち込んでいましたよ。文転は教養課程の成績がかなり良くなきゃいけない。彼も苦労して、それで2年生を余計に1回やったわけです」

 宇波氏自身は過去に文転した理由について、

〈同期の親友が公務員を目指していて、彼と一緒に財務省の先輩等に話を聞く中で、システムを変革することによって、ダイナミックに社会に貢献できる仕事に興味を持ちました〉(財務省「平成元年入省職員対談」より)

 と述べているがこの「親友」こそ、大串氏だったようだ。氏が打ち明ける。

「試験の前は大学の図書館で毎日一緒に勉強していましたね。お互い同じ西武池袋線で一緒に帰ったりもしました。私が一番仲良いのは宇波君だと思っているし、宇波君も私だと思っているのでは。大学生活の後半は、二人とも就職先を国家公務員に絞ってお互いの夢を語り合いながら勉強しました。官庁訪問も一緒に回っています」

墓石に頭をぶつけて

 こんな話も披露する。

「当時、2人とも城山三郎の『男子の本懐』を読みまして。テロリストに撃たれた浜口首相と井上蔵相の話なのですが、触発されて国家論を語り合ったものです。宇波君と二人で青山墓地にある浜口雄幸のお墓にもお参りしてね。その時、墓石に頭をガンガンぶつけて、どちらが言ったのか、“痛みとともにこの想いを忘れないようにしよう”と……。アホな話ですが、熱く燃えた青春でした」(同)

 2人は欧州への卒業旅行にも一緒に行ったという。

「先輩の下宿先に転がりこんでフランスをまわり、イギリスなどほかの国にも足を延ばしました。ただ、二人とも彼女に会いたくなっちゃってね。3週間ほどの卒業旅行でしたが、数日、早く切り上げた思い出があります。ちなみに、どちらの彼女も慶應義塾大学の同じテニスサークル。宇波くんの彼女が自分の彼女の1つ先輩でした」(同)

 大蔵省入省は平成元年。

「彼の最初の配属先は、IMFとの関係などを所管する国際金融局国際機構課でした。英語ができたからでしょう。僕ら平成元年組は留年生、浪人生が多くて“出来の悪い期”と言われもしましたが、同期同士の仲は良くて省内で寝泊まりするような激務の中、居酒屋で同期会をやりました。カラオケで明け方まで過ごしたこともあります。彼の十八番は河島英五の『酒と泪と男と女』です」(同)

 入省1年ほどで、学生時代の彼女と結婚。その後、一女一男をもうけた。また91年から米マサチューセッツ工科大学(MIT)に留学。MBAも取得している。

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「新潮QUE」にて公開中の関連記事【“必ず一松旬は戻す”更迭説を覆した財務省「宇波弘貴新次官」の知られざる素顔】では、主計局次長から東京税関長に異動した一松旬氏は宇波新次官をどう思っているのか、そして宇波氏は一松氏について周囲に何と語っているのかなどについてより詳しく報じている。

デイリー新潮編集部

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