駅も商店街もマンホールも「ラブライブ!サンシャイン!!」が埋め尽くす…聖地・沼津の徹底した町おこしを「賴重秀一市長」に聞く「ファンの皆さんの発信力には驚かされます」

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 静岡県沼津市は、アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の舞台、すなわち“聖地”として有名であり、平日、休日を問わず常にファン(ラブライバーという)が訪れている。筆者も何度も沼津を訪問しているが、いつ行っても地元の方々があたたかく迎えてくれる、ホスピタリティの塊のような街だと感じている。

 ファンの間で特に有名なのは、あげつち商店街にある「つじ写真館」だ。アニメの作中に写真館の建物が登場するほか、店の前にある「黒板アート」は定期的に更新され、ファンを楽しませてくれる。「ラブライブ!サンシャイン!!」を活用した地域活性化を推進してきたキーパーソンであるつじ写真館の峯知美さんは、「何年も通ってくれる熱心なファンがたくさんいます」と話す。

 つじ写真館では、沼津の風景を撮影したフォトコンテストなどを開催。そのコンテストの常連であり、沼津の風光明媚な景色に魅せられて千葉県から通い続ける藤井幸太さんは、今年、沼津のギャラリーで写真展を開催した。藤井さんもきっかけは「ラブライブ!サンシャイン!!」だったが、今では沼津そのもののファンである。

 藤井さんは、「沼津に通っているうちに豊かな自然や景色、人々のあたたかさに魅了され、今ではすっかり街の虜となってしまいました」と語っている。市外在住のファンが、沼津で自発的に様々な企画を行い、活性化に寄与する――まさに、これからの地方の理想形といえるのではないだろうか。

 もはや「ラブライブ!サンシャイン!!」は、沼津と切っても切れない関係になっている。その存在は、地域の宝と言っていいのではないだろうか。前回に引き続き、市長の賴重秀一氏に話を聞いた。【取材・文=山内貴範】

「ラブライブ!サンシャイン!!」は、なくてはならない存在

――「ラブライブ!サンシャイン!!」は沼津市制100周年のポスターにも起用されており、もはや沼津にとって、どのような存在なのでしょうか。

賴重:なくてはならない、欠くことができないパートナーだと思います。「ラブライブ!サンシャイン!!」があったことで、沼津の知名度が全国、世界レベルで上がったと考えています。舞台であり聖地だと認知されたことで、多くの方が「沼津ってどういうところなんだろう?」と、旅の目的地にしてくださっています。

 行政のほうでも、沼津の魅力を伝える様々な広報戦略を練っています。しかし、そういうものを超越するほどの発信力の高さが、「ラブライブ!サンシャイン!!」にはあります。そして、何よりファンのみなさんの発信力の凄さも驚きです。沼津を訪れるだけで終わらず、好きな場所を撮影したりして、満喫して楽しんだことをSNSなどで発信しています。

 こういったSNSの宣伝効果って、本当に大きいですよ。行政がやろうとしてもできないことですね。ファンのみなさんの口から語られる沼津の魅力が、新しいファンを引き付けてくださっていると感じます。

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