「御上先生」「ドラゴン桜」と何が違うのか 28年ぶり復活「GTO」が“薄口”に見えてしまう決定的な差

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大きな違和感

 教師と生徒がタブレット端末を常時携帯。校内や学科の情報がデジタル管理され、生徒が教師を評価する教師フィードバック制度もある。生徒は登校するとすぐにタブレットを開き黙々と検索に没頭する……。令和のデジタル教育化を批判的に戯画化したいのだろうが、実際のところこんな学校は存在するのか。

「難関進学校のデジタル化(ICT教育)が進んでいるのは確かですが、それはあくまでも情報の扱い方を知るためで、多くの進学校はアクティブラーニングを通して生徒の積極的な発言やディスカッションを引き出す授業スタイルを重視しています。そのあたりをゴッソリ割愛し、生徒がまるでデジタル機器の奴隷であるかのような演出が続いていますね。これではあまりにステレオタイプ過ぎて大きな違和感を視聴者に与えかねません」(教育ライター)

 鬼塚と同じ元暴走族だった弁護士の桜木建二(阿部寛)が大活躍するTBS系「ドラゴン桜」シリーズの生徒たちは「東大合格」という明確な目標があるからこそ、胡散臭い桜木の懐に飛び込んだ。しかし、一般的に受験競争にシビアな進学校の生徒や保護者が一切勉強の指導をせず、しかも担当科目である日本史の知識も怪しい鬼塚を「良い先生」として受け入れるには現実的にかなり無理がある。

「令和の視聴者はTBS系『御上先生』や『ドラゴン桜』のように、大学受験の厳しさや学校行政そのものに切り込むリアルなドラマに惹かれます。授業という学校本来の役割を全面カットして、人情と熱意だけで生徒のトラブルを解決するという鬼塚のスタイルは単なるヒーローアクションに見えてしまい、ドラマとしての深みを欠く要因になっています。一言で言うと“時代遅れ”ですね」(前出の放送記者)

 2026年版「GTO」が何とも“薄口”になっているのはそのせいかもしれないが、他方で中高年世代を意識してか、98年版の出演者らを次々と登場させるなど確信犯的に懐メロ路線に走っているフシも見受けられる。

「8月10日放送の第4話では元生徒役の池内博之が出演しており、往年のファンを喜ばせました。第1話では98年版に出演した松嶋菜々子がCA役で出演していたのも懐かしい気持ちになります。このドラマの共演をきっかけに反町と松嶋は結婚したというエピソードも話題のひとつです。98年版で存在感を見せた大物俳優がサプライズ出演する可能性は大きい」(フジテレビ関係者)

 意外にも今後の注目は大久保校長役で出演している宇梶剛士(64)だという。10代の頃に国内最凶と言われた暴走族「ブラックエンペラー」の総長を務め、2000人もの荒ぶる若者を束ねていたという異色の経歴の持ち主。

「予告編では暴走族出身の鬼塚と急接近するシーンも描かれています。弱気で存在感がなく忖度に余念がない大久保校長が今後、鬼塚から影響を受けて大化けする展開が予想されます。本物の元暴走族の熱演が令和の『GTO』を過激に盛り上げてくれることを期待したいですね」(前出のライター)

 視聴率がV字回復する“グレイト”な展開となるか。

デイリー新潮編集部

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