将来の4番「森駿太」は2軍で打率1割台、地元の星「根尾昂」は制球難…中日ドラゴンズ“最下位低迷”より深刻な“有望な若手が伸び悩む問題”
2年目の壁
中日二軍の成績は、90試合を消化して38勝48敗4分け。ファーム中地区5球団中4位。3位・埼玉西武とのゲーム差は7.5、最下位はハヤテ静岡。5位・中日とハヤテ静岡のゲーム差は1なので入れ替わることもないわけではない。
「なんといっても、期待の若手の伸び悩みが気になります」(前出・同)
地元ファンがもっとも気に掛けているのは、森駿太の不振だろう。プロ2年目の19歳で、24年ドラフト会議で3位指名された高校卒のスラッガーである。神奈川県・桐光学園時代は通算48本塁打、投手経験もあり、最速は140キロ強。50m走も5秒1と身体能力が高く、「一発だけではなく、トリプルスリー(打率3割、本塁打30、盗塁30)を狙える逸材」とも称されていた。
「身長188センチと体格にも恵まれており、昨季は一軍の打席も経験しました。二軍成績は打率2割3分台でしたが、一定数値以上の打球速度に達した強い当たりを示すハード率は中日二軍のなかで2位、フライ率は1位でした。9本塁打、OPS(出塁率+長打率)は7割1分4厘。将来の主砲と期待されていました」(地元民放局スタッフ)
その期待の主砲候補が、打てなくなってしまったのだ。今季は打率1割5分6厘、本塁打5、打点17、OPS5割5厘。三振数は昨季の55個をすでに上回る84個を記録している。
「5月までは打率が1割台で、6月に数字が上がってきたものの、すぐにまた下がってしまいました」(前出・同)
守備面でも地元ファンを心配させている。森はサードを守っている。昨季の守備率9割6厘から9割2分7厘と、数値は良くなっているが、捕球、送球の両方でミスがあり、「守備範囲の狭さ」はスタンドから見ても分かるほど。怪我などは報告されていないものの、森は「2年目でプロの壁」にぶち当たってしまった。
「森の素質の高さは他球団も認めていました。良いバッターだからこそ、相手チームの先輩投手たちも厳しい攻め方をするようになったというか。本人のこれからの努力次第ですが、速いボールに差し込まれてしまう欠点が去年から解消されていません」(在京球団スタッフ)
プロ8年目の今季、初の開幕一軍を掴んだ根尾昂(26)もまた、壁にぶち当たっている。5月上旬のファーム降格後の2試合目からは8戦連続で無失点をマークしたが、7月5日以降は失点の連続だ。とくに7月22日のソフトバンク二軍戦では5失点で負け投手にもなっている。延長10回、スコアは4対0。先頭バッターを四球で歩かせ、次打者からは三振を奪ったものの、連打で2点を献上。飯山裕志二軍監督(47)が森博人(28)を緊急登板させたが間に合わず、連打で根尾の出した走者が全員帰ってサヨナラ負けとなった。ここまで14回3分の2を投げて与四球が11。ほぼ毎回、四球を出しているわけだ。
「球速は最高で140キロ台後半、スライダー、フォークボールの変化球もイマイチで、制球力は与四球の多さで説明するまでもないでしょう。特徴のない投手になってしまいました」(前出・同)
ファームの試合でも根尾の名前がアナウンスされるだけで拍手が起きる。人気選手でもあるだけに這い上がってきてもらいたいが、苦しい状況に立たされているようだ。
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