「この中国人ね、八王子のスーパーで人を殺したんだよ」 未解決の「ナンペイ事件」に衝撃の新証言! 「キーパーソン」の仲間は「八王子で強盗に失敗したと聞いた」

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“昔、八王子でデカいヤマを踏んだことがある。未解決の事件だ”

 実行犯の解明につながる証言も引き出していた。

〈Kから“日本に自分の福建省の中学の先輩で『モトムラ』という男がいる。この面倒を見るてほしい”と頼まれた。それで錦糸町の中国人クラブで何度かモトムラと会っていた。そこには奴の彼女が勤めていたので、その女とも会ったことがある。その後、モトムラから犯罪に使う車の調達を依頼されて、八王子の中古車店に連れて行った。当日、八王子の街中や中古車店ではあたりをキョロキョロうかがって、防犯カメラがないかどうかチェックするなど、明らかに挙動不審だった。八王子の中古車店でモトムラは黒色のマークIIを30万円で購入した(04年4月。捜査で裏付け済み)。警戒が異常だったので、どうしたのか問いただすと、こう答えたんだ。“昔、八王子でデカいヤマを踏んだことがある。未解決の事件だ”と。強盗のことは平気で話すのに、このヤマについてはそれ以上、喋ろうとしなかった。ただ俺はすぐにスーパー強殺のことだと思った。“八王子のヤマ”で“未解決”なら、それしかないでしょう。武田、K、モトムラの話を総合すると、奴らの福建省グループの中に事件の実行犯は必ずいると確信した〉

 モトムラの彼女が勤めていた錦糸町の中国人クラブは「パブS」と判明した。

「パブSに潜入捜査を行い、モトムラの彼女に客を装って近づき、協力者にしようと試みました。しかしその女性はすでに退店してしまっていた」

 その後もモトムラの彼女を探す捜査を続けたが、あと一歩のところまで迫りながら、錦糸町捜査は中止を余儀なくされた。捜査本部内の身内による捜査妨害が原因だったが、紙幅の関係でここでは割愛する。

“この人ね、八王子のスーパーで人を殺したんだよ”

「私は昨年5月、錦糸町の捜査を再開しました。すると、たまたまSに勤めていたホステス二人と出会いました。そのうちの一人、50歳代のA子と食事をする約束をした。食事の際、私はさりげなく彼女に、“Kという人は知っているか?”とKの名を中国語読みで尋ねてみました。A子は、“どんな漢字を書くの?”と聞き返してきたので、メモ帳に書いて見せた。すると彼女は、“なんだ、K・Rか。知っているよ。私の家の近所だったよ。私と同じくらいの年でしょ。あの子、若くして日本に行ったよ”と答えました。そしてA子は急に私に顔を近づけると、小声で“この人ね、30年くらい前になるけど、八王子のスーパーで人を殺したんだよ”と話し出したのです。私はびっくりして、腰が抜けそうになりました。平静を装って、“その話は誰から聞いたの?”と問うと、A子は私のメモ帳を手に取って、ある名前を書き、“この人はKのいとこで”、続いて女性の名を記しながら、“この人はその奥さん。この女性から聞いたよ。彼女と私は仲良しだから”と答えました。“いつごろ聞いたの?”と聞くと、“私がまだ中国にいる時。私は05年1月に日本に来たから、それよりずっと以前”と。“地元では、有名な話だったのか”と質問を続けると、彼女は“そうだよ”と言ったのです」

 武田から情報がもたらされた08年以前に、すでにKの地元の龍田鎮(福建省の省都、福州市に隣接する福清市の田舎町)では、彼が八王子スーパー3人射殺事件に関与していた話が広まっていたのだ。

「私が、“なぜ殺してしまったのか、知ってるか?”と問いただすと、A子は、“情報では、事務所に誰もいないか、誰かいても1人ということだったけど、実際は思った以上に人がいて、パニックになって殺してしまったと聞いているよ”と答えました。この話は、北京で武田がカルロスに語った内容と類似するものでした。そしてA子は、“数年前、Kは飛行機で外国から日本に連れて来られたから、事件は解決したのでは?”と言って不思議そうにしていました」

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