共演者全員に手書きの手紙、控え室にも挨拶回り…「ポスト宮根」内定の「青学卒32歳」女性アナ、中国問題のエキスパートが明かす「意外な素顔」

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進化が止まらない女性

 近藤氏は、黒木アナの進化が止まらないことも特筆すべき点として挙げる。「そこまで言って委員会NP」の司会も、当初こそ危なっかしい面が見られたが、瞬く間に番組の中心的な存在となった。

「決して悪いことではありませんが、多くの女性アナは長年、あまり変化しません。ところが黒木さんはどんどん成長する。まるで『黒木千晶アナの成長物語』があり、それが今も進んでいるようなんです」(近藤氏)

 近藤氏は黒木アナを「10年に1人、出るか出ないかの逸材」と評する。民放関係者の間には「向こう10年、黒木アナが女性アナの中心的存在になる」との見方もある。SNSでも絶賛する声が目立ち、「(TBSの)安住紳一郎アナと同じくらいすごい」(20日の投稿)という意見も見られた。

 視聴者の求める女性アナ像が変化していることに気づかされる。2010年ごろまで主流だったのは、知性と美貌を兼ね備えた女性アナだった。難関大学のミスコンテストでグランプリを獲得した女性アナも少なくなく、高い人気を集めた。

 だが、現在は違う。視聴者が求めているのは、親しみやすさと共感力を備えた女性アナである。その流れを決定づけたのが、2010年に日本テレビへ入社した水卜麻美アナ(39)だった。

 水卜アナは高い知性を備えた和風美人だが、支持されている理由は親近感と、出演者や視聴者に寄り添う姿勢にある。現在は朝の情報番組「ZIP!」(平日午前5時50分)のMCとして番組を支えている。

 同じ系譜にあるのが、NHK出身の有働由美子アナ(57)だ。2018年にフリーへ転身すると、たちまち引っ張りだことなった。

 NHK時代には、アナウンサーとして初めてアメリカ総局特派員を務めた知性派だが、それをひけらかすことはない。やはり和風美人ながら、容姿も前面には出さない。親しみやすく、視聴者との距離を感じさせない人物である。現在はテレビ朝日の情報番組「有働Times」(日曜午後8時56分)のMCなどで活躍している。

 黒木アナは水卜アナ、有働アナと同じ流れをくむ。おそらく現在の視聴者が求める女性アナ像を最も体現した存在なのだろう。今、視聴者が求めているのは、高嶺の花ではなく、身近に感じられる女性アナなのである。

 黒木アナは在京キー局の入社試験も受けたが、すべて不合格だった。それでも読テレは採用を決めた。決め手となったのは、年配の視聴者にまるで「孫」のような親しみを抱かせる人柄にあったという。

 人柄を最重要視したことが黒木アナという人気者を生んだ。他局の採用方針にも影響を与えるのではないか。ほかの業種もそうだが、もう知性や容姿ばかり重んじる時代ではない。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。1990年にスポーツニッポン新聞社に入社。放送担当記者・専門委員として、1994年のNHK連続テレビ小説「春よ、来い」のヒロイン途中交代や、1999年のフジテレビ「愛する二人別れる二人」のやらせ問題などを特報する。2015年に毎日新聞出版へ入社し、サンデー毎日編集次長を務める。編集者としては「小池百合子都知事の真実」などを担当した。2019年に独立。元・放送批評懇談会出版編集委員。

デイリー新潮編集部

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