皇室典範改正にフルスロットルで突っ走った「麻生氏」のモチベーションはどこにあったのか
養親になれるのは
「野党幹部からは“実は誰も望んでいない”といった話もオフレコで聞こえてきました。となると意思確認が何らかの形で行われていたことになるわけですが、それ以上の真相は現時点でわからずじまいでした」(同)
一方、養子を迎えるということは養親が存在することになるわけだが、養親になれるのは、上皇ご夫妻、天皇、皇后両陛下、秋篠宮ご夫妻以外の皇族だ。具体的には、以下の通り。
・常陸宮家:常陸宮さま(90)、華子さま(85)
・寛仁親王妃家:信子さま(71)
・三笠宮家:彬子さま(44)、瑶子さま(42)
・高円宮家:久子さま(73)、承子さま(40)
常陸宮さまは唯一の男性皇族だが90歳とご高齢で、養子を迎えて育てることのハードルは極めて高そうだ。残る3家はいずれも女性皇族が当主や構成員となっている宮家ということになる。仮に養子が残る3家に入ったとしても宮家を継いで当主になるわけではない。
すでに配偶者を亡くされて長い時間が経つ70代の久子さまや信子さまのもとに、血のつながらない若い男性が「息子」としてやってくるというのは、一般的な家族の感覚から見て違和感があるとの指摘は現時点でもなされていることだ。これから実際に実務が動き出す中で、その点はより生々しくリアルな問題として浮き彫りになっていくのかもしれない。
麻生氏の動機
では、今回の改正について麻生氏がかなり積極的に動いた動機は何だったのか。
「麻生氏は自民で『安定的な皇位継承の確保に関する懇談会』の会長を務めています。ことあるごとに“今国会において皇室典範の改正を”と訴えてきました。が、なぜ今なのかについてはオンでもオフでもハッキリ語ることはありませんでした。並々ならぬ思い入れを抱いているとされていただけにしっくりこない印象をいだいたのは事実です。積極的だった動機の1つは宿願説。信子さまは麻生氏の実妹でもありますし、進め方は別にして外部からはうかがい知れないほど皇統の継続に思い入れがあった、との見方です。仮にそうだとして、麻生氏が皇族方に対して何らかのアプローチを今回の件に関して行っていたとの話は聞こえてきていませんが」(同)
もっとシンプルな見方もある。今年9月で86歳になることから「置き土産」のようにレガシーを残したかったのでは、というのだ。
「レガシーとして皇室典範改正と憲法改正を成し遂げたいとの思いがあったと指摘する関係者はいます。首相としては何もしなかった、できなかった人ですから。ほぼ前例がない規模の巨大与党が誕生し、自民唯一の派閥を組織し、総裁・首相の生みの親として各方面ににらみを利かせられるタイミングは今しかないとの判断が働いたことは間違いなくあったと思います」(同)
もっとも、大手紙は軒並みこの改正のプロセスに異論を唱えており、政権の支持率を上げる要因とはなっていない。86歳のフルスロットルは英断だったのか、単なる暴走だったのか。
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