天才スター選手の“一本釣り”に依存…「日本を見習うべき」の声 W杯惨敗の韓国サッカー界の深すぎる闇
パク・チソンも批判
2年前の国会公聴会では、サッカー解説者が「会長は大財閥出身、監督はエリートサッカー選手。一般人とは違う考え方のようだ」と痛烈に批判し、話題を呼んだほど。2002年W杯の英雄であるパク・チソン(朴智星)氏までもがこの会長一派を真っ向から批判し、まさにサッカー界全体を揺るがすお家騒動となっていた。
チョン・モンギュ会長は現代財閥創業者であるチョン・ジュヨン(鄭周永)の甥で、2013年に大韓サッカー協会会長に就任し13年間にわたる長期政権となっていた。国際的にもFIFA理事、東アジアサッカー連盟会長などを歴任しており、会長ポストへの執着が“大財閥主義”としてたびたび物議をかもしてきた。
「各国のサッカー協会会長はW杯では一国の元首並みのVIP待遇を受け、有力政財界人との人脈を築ける特権的地位にあります。さらにテレビ放映権、公式スポンサー契約などの最終決定権は会長とその側近に握られています。
この巨額マネーをめぐり、特定の広告代理店やスポーツ系企業との間に利権構造が生まれやすい。今回の李大統領の口先介入は、この不透明な組織内部の闇にメスを入れる絶好の契機と言えます」(現地スポーツ紙記者)
今回の事態を受け韓国サポーターや専門記者の間では反作用的に「日本を見習うべき」という声が多数上がっている。
「Jリーグを中心に各地に地域サッカーチームを多数立ち上げ、芝生のグラウンドを全国的に整備して組織的に地道に選手を育て上げてきた日本。それに対し、韓国は少数の天才スター選手の“一本釣り”に依存し、上層部の利権ばかりが肥大化しています。この育成システムの格差が、そのままW杯での結果の落差として残酷に跳ね返ったかっこうですね」(前出のスポーツ紙記者)
W杯惨敗という結果を受け、7月6日に大財閥出身のチョン・モンギュ会長が引責辞任を発表した。現在は警察が業務妨害や職権乱用などの容疑で捜査を続けているほか、韓国政府が主導する「Kサッカー革新委員会」が発足し、不透明な運営体制の抜本的改革に向けた特別監査も進められている。
出国間際、報道陣に「いつかきちんと話せる日が来る」と言い残して“逃亡”したしたホン・ミョンボ氏。しかし、この巨大な利権と学閥の闇が暴かれない限り、彼が韓国の地を安心して踏める日は二度と来ないかもしれない。
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