27年卒「就活戦線」も影響不可避…東大・京大生が殺到する「コンサル人気」が風前の灯火に 花形の「戦略系コンサル」が最も打撃を受ける“AI超進化”の皮肉な現実

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すでに中堅コンサルの仕事はこなせる

 ここで重要なのは、コンサル業界にはヒエラルキーがあったということだ。“戦略系”を頂点に、戦略から業務・ITまでを担う“総合系”、さらにその下に“伴走系”が続く。身もフタもない言い方をすれば、“頭脳労働の純度”が高いほど上位に、現場の仕事に近づくほど下位に位置づけられる、偏差値的な序列である。

 学生たちもこのヒエラルキーを意識していた。大学受験で「まずは東大、ダメなら早慶」と考えていた学生が、就職活動では「まずは戦略系、ダメなら総合系、伴走系」といった具合である。そうしたなかで形作られてきたのが、「めちゃくちゃ頭のいい人だけが集まって、最上流で大企業の戦略を決める、華やかでスマートな仕事」という戦略コンサルの“勝ち組”イメージだった。

 だが、そんな華やかな業界に大きな変化が訪れつつある。「AI」の急速な発展が崩そうとしているのは、まさにコンサル業界のヒエラルキーに他ならない。

 ここ1年で、AIの能力は目に見えて高まった。調査、論点整理、仮説構築など、若手・中堅コンサルタントの仕事はこなせるレベルに達した。そして、近い将来には、プロジェクト実務の中核を担うマネジャーなどのシニアの仕事も任されるようになるはずだ。

 AIは人間の脳みそを代替する。要するに、「頭脳労働ほどAIに食われる」のだ。コンサル業界で言えば、最も人気のある“戦略系”が真っ先にAIの影響を被る。全く皮肉な事態だ。

 では、AI時代のコンサルはどうなるのか。そこで生き残るは一体どんなコンサルタントなのか。後編【超進化するAIを前に「コンサルって本当に必要?」…生き残るコンサルに必要な「3つの価値」 AI時代にもクライアントから重宝される「唯一無二の仕事」とは】では、AI時代のコンサルタントに必要な「3つの価値」を論じている。

松本昌平(まつもと・しょうへい)<>br 1978年、京都府生まれ。京都大学大学院修了。総務省や財務省などに勤務し、退職後は米ボストン・コンサルティング・グループ、経営共創基盤(IGPI)など複数の戦略コンサルティングファームに在籍。現在は、「データドリブン・イノベーション」を標榜するアスタミューゼ社でコンサルタントとして働く傍ら、「元官僚芸人まつもと」の名でお笑い芸人としても活動。

デイリー新潮編集部

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