「年収2000万なのに貯金ゼロ」高収入夫が絶句した妻のヌン活年50回…離婚に突き進む前に知るべき家計管理法【FPが助言】

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FPが警告:収入の高さは関係ない。全額使ってしまえば結局は同じ「その日暮らし」

「年収500万円の家庭でも、2000万円の家庭でも、入ってきたお金を全部使ってしまえば、経済的な状態はまったく同じ『その日暮らし』です。おまけに、収入が高ければ高いほど、生活水準や子どもの習い事のコストが自然と跳ね上がり、家計に大きなほころびができやすい。実は、稼いでいるご家庭ほど注意が必要です」

 これまで多くの家計を診断してきたFPの八木陽子さんは断言する。

「拓斗さんのケースの最大の問題点は、夫のメイン口座を妻に使い放題にさせていたことです。相手を信頼していたといえば聞こえはいいですが、高収入であるほど依存症や散財癖の引き金を引きやすい、非常に脆い家計管理と言わざるを得ません。どんなに夫が稼いでも、バケツの底に穴が空いていれば、資産形成は不可能です」

 こうした金銭感覚の不一致による夫婦関係の破綻を防ぐため、八木さんはすべての家庭に共通する処方箋を提示する。

【専門家の処方箋】ズボラでもできる「口座分け」による物理的遮断

「相手の金銭感覚を言葉で正すのは不可能です。感情的な喧嘩にもつれこむだけ。それよりも、家計のシステムを物理的に変えてしまいましょう。おすすめは『目的別の口座分け管理』です」

 夫の稼ぎ全額を一つの口座に入れたままにするのではなく、資産を貯める用の口座、妻が管理する食費・日用品代+小遣い用の口座を作成し、毎月決まった予算を自動送金。妻にはその範囲内だけでやりくりしてもらうのだ。同時に、メイン口座に紐づいている妻用クレジットカードも、引き落とし先を妻用口座に変更する。

「この口座の中身でやりくりする」と予算を見える化し、「うちは高収入だからプチ贅沢は平気」という錯覚を強制的に終了させるのだ。

「そのかわり、その使い方には口をはさまないようにしましょう。ヌン活費用を削るのか、デパコスをドラコス(ドラッグストアで変える安い化粧品)にするのかなど、調整は本人に任せるのです。それでも足りないなら働いてもらいましょう」

 実はこの口座分け法、経費の立て替えが多い夫にも有効だ。

「出張や交際費の立て替えが多く、家計の赤字・黒字が分かりづらいなら、夫の仕事用口座も分けておくといいですよ」

 八木さんは、「金の切れ目は縁の切れ目」という場面をいくつも目の当たりにしてきた。

「三大資金(住居・教育・老後)をどう用意していくのか。夫婦仲が円満なうちにこそ、しっかり話し合い、お金に関する憂いをなくしておきましょう」

※紹介する事例は、プライバシー保護等のため、アレンジを加えている。

八木陽子(やぎ・ようこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)。キャリアカウンセラー。株式会社イー・カンパニー代表。2001年に独立。全国の小・中・高等学校での金銭教育や、教育費に悩む保護者へのコンサルティングを数多く手がける。著書に『10歳から知っておきたいお金の心得~大切なのは、稼ぎ方・使い方・考え方』など多数。

取材・文/鷺島鈴香

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