フランスは「44度の酷暑」でもパリではクーラーがつけられない? 「電車は運休」「川で溺れる若者が続出」
救急搬送は3倍に
「確かに東京に比べれば湿度は低いです。だからといってカラッとしているわけでもない。日陰に入れば多少はましですが、40度にもなれば暑いです。ただ、石造りの建物だと入口の重いドアを開けて入ると洞窟のように多少は涼しく感じます。みんな窓を閉め切って外気が入らないようにしています」
暑い中、締め切ったほうが涼しいというのは構造の違いなのだろう。
「ですから、昼間、仕事がなければ、家に閉じこもっています。プールが真夜中まで営業されるようになり、普段は日没で閉められる公園も夕涼みする人のために開放されたままになっています」
夕涼みか……。なんだか昭和の日本のようだが、現実はもっと厳しい。
「セーヌ川はまだですが、パリの中心部を流れるサン・マルタン運河は水泳のために開放されました。その一方で、監視員のいない川などに飛び込んで溺れる若者が続出しています。家庭のプールで溺れたり、クルマの中に置いてけぼりにされて亡くなったりした子どもも出ています。もちろん熱中症も多く、病院の救急搬送も3倍になり、新型コロナの時以来となるORSAN (例外的衛生状況保健対応システム)が発令されました」
世界気象機関(WMO)が4月に公表した報告書によると、ヨーロッパは世界平均の2倍以上のペースで温暖化が進んでいるという。加えて、今後2週間でさらに熱波がヨーロッパに広がるとの見通しだ。そんな中、7月4日には世界中のファンが注目する自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」が開幕する。



