日本と“痛恨ドロー” オランダ国内でクーマン監督が批判にさらされる理由

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 6月21日第2戦のチュニジアを控えるサッカー日本代表。前回オランダとの一戦で、2度のビハインドをはね返して手に入れた勝ち点1は、早朝の日本列島を大いに沸かせた。グループ最大の難敵とされるオランダに常に先行されながら追いついた初戦は、日本にとってたしかな手応えを残すものだったが、対戦国であるオランダは、あの90分をどう見たのか?オランダサッカーに詳しい、サッカー指導者でアナリストの白井裕之氏に聞いた。(文・大塚一樹)

「オランダが対処を間違えた」

 中村敬斗の見事なゴール、セットプレーからふたたびの同点弾、強豪相手に怯まなかった日本代表。

 それでは、対戦国であるオランダ国内では2-2のドローはどのように評価されているのだろうか。

 話を聞いたのは、日本人でありながら、名門アヤックスの育成アカデミーや世代別のオランダ代表でアナリストを務めた経験を持つ白井裕之氏。フレンキー・デ・ヨングら現オランダ代表の主軸が育つ現場にいた「日本でもっともオランダサッカーを知る男」に、オランダから見た日本戦を聞いた。

──まず、日本代表との初戦、引き分けたことについて、オランダではどんなふうに受け止められていますか?

「オランダ国内ではロナルド・クーマン監督がかなり批判されていて大変なことになっています。『日本はすごくいいチームだった』『素晴らしい選手がたくさんいた』という論調は多いのですが、それと同じくらいか、それ以上に、『オランダが対処を間違えた』という声が大きいんです」(白井裕之氏、以下同)

オランダで白熱した日本戦後の討論番組

──日本が追いついたというより、オランダが自滅した、と。

「オランダ国内の報道を見ても個々のクオリティも高く、戦術理解度のある日本代表の選手が、集中力を切らさず90分プレーし続けたのだから、オランダと言えども厳しかったとは言われています。ただ、やり玉にあがっているのは選手交代を含めた采配ですね。W杯期間中、オランダでは、ダイジェスト番組やハイライトの放送だけではなく、ゲストを招いたサッカー討論番組を毎日かなりの時間放送しています。その討論番組でも、後半のクーマン監督の選手起用と交代の部分を間違えなければ我々が2-1のまま普通に勝てていたよね、という意見が多く出ていました」

──「采配」とは、後半のオランダがリードしていた場面のことですね。

「2-1とリードして迎えた70分に、クーマン監督はティジャニ・ラインデルス、ドニエル・マレン、それに勝ち越し点を決めたばかりのクリセンシオ・サマーフィルまで、一度にベンチに下げてしまった。さらに84分には日本を困らせていたコディ・ガクポも交代させています。つまり、前線で相手の背後を狙えた選手が、次々とピッチから消えてしまったんです」

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