なぜか相次ぐ「クイズ映画」…大トリとして期待される“山田孝之”主演のネトフリドラマは「カルト的な人気を誇る異色のクイズ漫画」が原作

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クイズ映画が相次いで公開

 かつては「連想ゲーム」(NHK)、「マジカル頭脳パワー!!」(日本テレビ)、「クイズ100人に聞きました」「クイズダービー」(TBS)、「クイズ$ミリオネア」(フジテレビ)など、地上波各局はゴールデン・プライム帯(GP帯、午後7~11時)で競うようにクイズ番組を放送し、人気を集めていた。

 しかし、現在、GP帯で放送されているクイズ番組は「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」(テレビ朝日)、「ネプリーグ」(フジ)など数えるほどしかない。

「現状では、深夜放送を経てGP帯に昇格した『ネプリーグ』が03年から放送され、レギュラー放送されているクイズ番組では最長寿となっていますが、視聴率は苦戦しています。かつてのように、クイズを解くだけで数字が稼げる時代ではなくなったので、バラエティー色を強くしたり、それなりのMCやゲストを呼んだりしないと数字的に難しいのです」(テレビ局関係者)

 ところがここに来て、クイズを題材にした映画が立て続けに公開されている。

 まず、5月15日に俳優の中村倫也(39)が主演する「君のクイズ」が公開された。直木賞受賞作家・小川哲氏が2022年に発表したミステリー小説の映画化である。クイズ番組の決勝で、問題が一文字も読まれないうちに対戦相手に正解されて敗れた主人公が、その真相を追う。翌週の同22日には、唐沢寿明(63)が主演する「ミステリー・アリーナ」が公開された。同作は推理力に自信のあるミステリー愛好家たちが、国民的人気推理クイズ番組を舞台に、頭脳戦を繰り広げるさまを描いた深水黎一郎氏の同名小説を映画化したもの。

「クイズをテーマにした映画は珍しい。たまたま面白い原作があり、公開時期が重なったのでしょう」(映画業界関係者)

 気になるその中身だが、

「中村さんは豊富なクイズ知識と論理的思考をあわせもつ主人公・三島玲央役を演じました。一方、唐沢さんは、生放送の人気クイズ番組の人気司会者・樺山桃太郎役を演じました。主人公の視点がまったく違う両作品。それぞれ、しっかり番宣を重ねて作品をPRしていました。連続ドラマも考察系が人気を集める傾向だけに、映画ファンの関心がどこまで高いのかが気になるところでしたが……」(同)

「君のクイズ」は全国356館で公開され、5月15日から17日の「国内映画ランキング」(興行通信社調べ)で初登場6位にランクイン。しかし、翌週の同22日から24日のランキングでは9位に後退。その翌週の同29日から31日のランキングではトップ10圏外となった。また、173館の公開となった「ミステリー・アリーナ」は同22日から24日のランキングでトップ10圏外だった。

 両作品とも、仰々しい派手めの予告映像が流されたことも、業界内では話題になっていた。しかし、レビューサイト「Filmarks」での評価を見てみると、どちらもなかなか厳しい評価が目立った。

「現状の興収は、『君のクイズ』が4億円ほど(11日まで)、『ミステリー・アリーナ』は1億円ほど(同)。両作品とも、ヒットの基準となる興収10億円は難しそうです。『君のクイズ』は、原作では謎解きの過程に緊張感があり、ハラハラとした展開が続くのですが、映画だと時間が短すぎて観客におもしろさが伝わらなかったのでは」(映画担当記者)

 一方、「ミステリー~」はヒットメーカーの堤幸彦監督がメガホンを取り、共演は芦田愛菜(21)、三浦透子(29)ら演技派もそろえている。唐沢は昨年末に事務所から独立して初の主演映画だったのだが、

「堤監督といえば、『20世紀少年』シリーズはヒットしましたが、同作はコミックが人気で、ファンが劇場に詰めかけました。監督の世界観と演出が、今作にはマッチしなかったのか……」(同前)

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