オランダ戦・同点ゴールの「鎌田大地」が挫折した日、一軒家を父母にプレゼントした日

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 ワールドカップ中北米大会で日本代表は14日(日本時間15日)、一次リーグF組の初戦のオランダに臨み、2-2で引き分けて勝ち点1を手にした。これまで準優勝3度の強豪に対し、2度リードを許しながらも追いつき、ドローに持ち込んだわけだから、上々の滑り出しと言って良いだろう。この試合、攻守の中心としてフル出場し、終了間際の89分に値千金の同点ゴールを決めたのがMF・鎌田大地(29=クリスタルパレス)である。日本チームを窮地から救った鎌田だが、その来し方を振り返ると、決してエリートとは言えないという。4年前、鎌田の実父は「週刊新潮」の取材にその苦難の過去と、息子から貰った“プレゼント”について秘話を明かしている。以下、それを再録し、エースの原点を振り返ってみよう。

(「週刊新潮」2022年11月7日号を一部編集の上、再録しました。記事中の肩書きや年齢は当時のものです)

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祖母の家での“事件”

「うちの大地は決して順調なコースを歩んできたわけではありませんでしたね」

 と実父が語るのは、チームの命運を握る、MFの鎌田大地についてである。父・幹雄さんが言うには、

「大地は愛媛生まれで3歳の時にサッカーを始めました。すぐに熱中しましたが、小学校6年生の時、JFAアカデミー福島の選考試験を受け、最終審査で落選してしまった。本人はショック。中学ではガンバ大阪のジュニアユースに誘われ、入団することにしたんです」

 12歳にして親元を離れ、大阪・岸和田にあった母方の祖母の家に住むことになった。しかし、初めての経験で“事件”は起こる。

「軽いホームシックになってしまったんです。おばあちゃんも預かる責任を感じ、親身になってくれていたんですが、中2のある日、妻に“もう面倒を見切れない”と電話をしてきたことがありました。僕も大阪に行って話し合いをしましたよ。おばあちゃんが言うには、あいさつしても“うん”としか返事をしない、野菜を出してもきちんと食べないと。お弁当の中におでんを入れたのに、それを友達に見られるのが恥ずかしいと言って帰ってくるということもあり、いろいろたまってしまっていたんでしょう。よくある思春期の衝突ですね」

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