激戦必至!森保ジャパンは「オランダ」を倒せるか オランダ有力紙が挙げた久保建英でも上田綺世でもない「日本代表のキープレーヤー」とは

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2試合で平均点以下のプレー

 オランダのトップリーグであるエールディビジで得点王になった上田についても書かれてはいるものの、日本サッカーファンとしてはもうすこし警戒ムードを出してもよさそうに思うが、大変あっさりとしている。

 だからといって、楽勝ムードかというと、そうでもない。同じDe Telegraafがロナルド・クーマン・オランダ代表監督に取材して書いた『ロナルド・クーマン「一連の試合はちょっとした頭痛のタネだ」』(De Telegraaf:6月8日)では、アルジェリア戦の敗北とギリギリの勝利だったウズベキスタン代表との練習試合をふまえて、

「われわれは決めるべきビッグチャンスを3、4回は逸した。これはちょっとした頭痛のタネだ。スピードが足りなかったり連携が良くない場面も何度かあった。直近2試合で平均点以下のプレーがあったのはたしかだ」

 と、自チームをかなり冷徹に評価している。無論、クーマン監督のこうした考えは日本代表戦にもむけられていて、同代表のベテラン、メンフィス・デパイの必要性にも言及している。

「デパイはウズベキスタン戦には出場しなかったが、その後行われた、非公開の親善試合には出場した。ダラスでの日本代表戦でデパイの先発出場という可能性について問われた監督は『正直なところ、彼は先発するには100%の状態とは言い切れない。あと少し親善試合と練習の時間がある。まだまだどんな可能性も否定しない』と語った」

日本を侮らないオランダ

 盛りは過ぎ、ムラっけがあることもしばしば指摘されるデパイだが、それでもデパイはオランダ代表の歴代最多得点記録保持者である。クーマン監督は、もともとデパイ贔屓で知られるが、この状況で彼に言及するのは、それだけ危機感を募らせている、とも受け取れまいか。

 兵とは詭道なり、とは孫子の「兵法」の言葉だ。つまり、欺くことが戦略の要と説いている。言い換えれば勝負に勝つには油断させることが大事というわけだが、格上と勝負するなら、それはなおさら。しかし、現状、オランダ代表は決して日本代表を侮ってはいない。6月15日。すべてはあきらかになる。

加藤ジャンプ(かとう・じゃんぷ)
文筆家、ライター、イラストレーター。1971年東京生まれ東南アジア育ち。一橋大学大学院法学研究科修士課程修了。出版社で編集者として週刊誌や国際政治経済誌、スポーツ誌などに携わり独立。食やモノ、手仕事、スポーツなど幅広く執筆。著書に、テレビ化された『ロビンソン酒場漂流記』、多摩の酒場のルポ『ただいま酒場』、コの字酒場という言葉を考案した『コの字酒場はワンダーランド』など。テレビ東京系「二軒目どうする?」に出演中。原作を執筆した漫画『今夜はコの字で』は2シーズン・ドラマ化された。

デイリー新潮編集部

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