なぜ若者はAIに頼るのか 「今の小学生はスマホに育てられている」…背景には「子どもに向き合えない親」の存在が
プロ野球・読売ジャイアンツの阿部慎之助前監督(47)が18歳の長女に対する暴行容疑で警視庁に逮捕・書類送検されたことで、にわかにAIに注目が集まっている。父親から受けた暴行について長女が対話型生成AIのチャットGPTに相談したことが逮捕に繋がったからだ。今では小学校低学年からAIに相談する子どももいるという。なぜ若者はそこまでAIに頼るのか。(前後編の後編)
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【実際の写真】電子タバコの箱を握りしめて、不安げな表情で… 釈放直後の「阿部慎之助」前監督の姿
「うちには小学2年生でチャットGPTを使う子がいます。何を相談しているのかは聞いたことがありませんが……」
と言うのは、学童保育所の職員だ。小学2年生といえば7歳か8歳である。そんな年端もいかぬ子がAIに何を相談するというのか。もはやAIに育てられているかのようだが、そんな子はどうなるのか。
「我慢できない子どもたちが増えています。AIやネットに触れ、すぐに答えが出ることに慣れてしまい、時間のかかる作業をすごく嫌がる。彼らの口癖は『面倒くさい』です。例えば、漢字ドリル。自分でただ書き写すだけの動作を『面倒くさい、面倒くさい』と嫌がるわけです。彼らは“無駄”と判断した瞬間、できなくなってしまいます。さらに、我慢できずに泣き出す子もいます。例えば、読みたい本を手に取ろうとしたけど、一足早く他の子に取られてしまうと、わぁーんと泣き出す小学校2年生もいます。そんなことはこれまでありませんでした。明らかに心が育っていないとしか思えませんし、スマホの弊害ではないかと思います」(学童保育所の職員)
チャットGPTが世に出て3年半、瞬く間に高校生はもちろん小学生にまで浸透したのはなぜか。
「低学年の小学生には親が使い方を教えたのでしょう。低学年のうちからスマホを与えられている子は多いですかね。放課後、傷だらけのスマホを首にかけて運動場に来る子どもたちを見ても分かります」(同前)
もちろん、犯罪から子どもを守るためにスマホを持たせている親もいるだろう。
親の水準が下がった
「ただ、そうやってスマホを使いすぎる未熟な子どもが増えると、しわ寄せは職員に出て来ます。100人以上の子どもを預かる学童でも先生は5~6人しかいませんから、泣き出す子どもが何人もいれば他の子を見てあげられなくなる」(学童保育所の職員)
教育機関に責任を丸投げする、いわゆるモンスターペアレンツが話題になったのは10年以上も昔の話だが……。
「さらに今、親の読解力が著しく低下しているように思えるのです。お便りを配ってもその内容を理解していないことが多く、説明会を開いても分かっていない。そういう親が年々増えているのです。こちらはお便りも説明会も内容は変えていません。にもかかわらず理解できない親が増えているというのは、親の読解力の水準が下がっているとしか思えないのです」(同前)
だから、親の問題が少なくない。前出の小学校教諭は言う。
「子どものケンカに親が出ることは昔は恥とされましたが、今はすぐに出てきます。しかも、親同士のケンカまで学校に持ち込まれます。私たちの知らないところで、クラスごとに保護者のグループLINEができているらしく、そこで揉めるわけです。『A君のお母さんがうちの悪口を言ってたって、B君のお母さんに聞きました』なんて相談もありましたが、又聞きの話を何で真に受けるのかも分かりません。保護者が幼稚になっています」
さらに……。
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