なぜ若者はAIに頼るのか 「今の小学生はスマホに育てられている」…背景には「子どもに向き合えない親」の存在が

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親子の距離感

「『子どもたちがケンカしてるんですが』とか『うちの子が泣いて帰ってきたんですが』なんて連絡も来ます。ケンカしているなら止めに入ればいいし、帰ってきたならその子はそこにいるわけですよ。子どもにわけを聞いたらいいじゃないですか。自分の子とコミュニケーションも取れていないのに電話はしてくるんですから、こっちだって腹も立ちますよ」(小学校教諭)

 自分の子とコミュニケーションが取れない? 親子の距離感が変わったと言うのは、中高一貫校の校長だ。

「AIより以前に、スマホが登場した頃から親子の距離が変わってきたと実感しています。同じ家で一緒に暮らしていて、目の前にいるのにスマホで会話をする親子というのは決して珍しいことではなくなってきました」

 反抗期に親と会話などしたくないという子どもの気持ちは分かるが……。

「むしろ子どもに向き合えない親が増えているのです。例えば、子どもが三食ご飯を食べていなくても分からないとか。つまり、きちんと食事を提供しないから、子どもが何を食べているか分からない……。子どものちょっとした表情とか態度、何で今日はふてくされているのかなとか、何かやってきたなというのは子どもを日々観察していたら分かるものですが、子どもに向き合っていないから分からない。そこが欠けていると、子どもはすぐに答えを出してくれるAIにいくのだと思います。彼らにとってAIこそ安全安心な場所ですから」(中高一貫校の校長)

 そんな親に逆らうのはもっともなような気がしないでもない。だからといって、AIの勧めなら鵜呑みにしてしまう……AIを使いこなすならともかく、AIに使いこなされてしまう最初の世代がもうじき社会に出てくるわけである。

 前編【「児童会選挙の演説をチャットGPTで…」 小学生にまで浸透する“AIの罠” 読書感想文や「調べ学習」にもスマホを“活用”】では、若者に浸透するAIの実例を報じている。

デイリー新潮編集部

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