エース「有原」、開幕4番「郡司」も長引く不振…優勝候補「日ハム」がピリッとしない最大の理由 囁かれる“まとめ役不在”の影響

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「まとめ役」がいない

 良い勝ち方をしても続かない、選手個々の不調がそのままチームの勝敗に直結してしまう状況について、こんな見方もされていた。

「まとめ役がいない」(同)

 話は昨年11月に遡る。伏見寅威(36)と島本浩也(33)との交換トレードが発表される数日前だった。伏見が数人の若手選手を食事に誘った。食事会は盛り上がり、「そろそろお開きに」となったころ、伏見が急に「写真を撮ろう」と言い出したそうだ。のちに交換トレードが発表され、若手選手たちは伏見からの急な食事の誘いや、写真撮影の意味を噛み締めたという。

「昨季ブレイクした達孝太(22)は、ベテラン捕手の伏見に助けられました。ウィニングショットのフォークボールに的を絞らせないため、スライダーやツーシームなどの球種を要所で使い、達の最大の武器である、角度のある直球を主体に配球を絶妙に変えていました」(スポーツ紙記者)

 達も今季1勝目が遅かった。3度目の先発でようやく挙げ、セ・パ交流戦に突入した今も2勝6敗(9試合)と苦しんでいる。昨季のプロ初勝利から7連勝は、全て伏見と組んだものだった。伏見放出が不振の原因とも考えられるが、これは達自身が乗り越えなければならない試練だろう。

「金子千尋投手コーディネーター(42)のアイデアで指を鍛え、強く握ったまま投げることの出来るトレーニング機器を使い始めました。変化球を投げるときの感覚を習得し、良い軌道の再現性を高めようとしています」(前出・同)

 また今季、「4番・三塁」でスタートした郡司裕也(28)も打撃不振で、守備でもミスが目立っている。その郡司の不振脱出には新庄監督自らが乗り出していた。

「5月12日からのZOZOマリンでの千葉ロッテ3連戦で、新庄監督は13、14日は二軍本拠地・鎌ヶ谷スタジアムでの東北楽天戦に郡司を出場させました。昼間は二軍戦、夕方にZOZOマリンへ車で直行していました」(前出・地元メディア関係者)

 昭和の時代、強化指定の若手が二軍戦と一軍戦をハシゴする「親子ゲーム出場」はよく見られたという。13日のファーム戦での郡司だが、5打席に立ったものの、試合が長引いてしまった。そのため、9回の最終打席で四球を選んだ後は代走が送られ、着替えもままならず、球団スタッフの用意した車に飛び乗っていた。だが、同日の新庄監督は郡司を試合で使わなかった。

「明日は代打から行ってもらおうかな」

 試合後、新庄監督はそう語っていた。実際、郡司は14日一軍戦の7回で打席に立ち、9回の2打席目でライト前ヒットを放っている。親子ゲーム初日の出場を見送ったのは、新庄監督の独自の感性としか言いようがないが、監督、担当コーチが調子の上がって来ない選手たちと話し合い、必死に取り組んでいるのは間違いないようだ。

首位復帰のカギを握るのは?

「意識しているからなのかは分かりませんが、新庄監督は『若いチームなのだから』のフレーズを使わなくなりました。去年までは失策などが続くと、そう言って選手たちをかばっていました。今、もう一段階高いステージに行こうとし、苦しんでいるのでしょう」(前出・チーム関係者)

「まとめ役」の不在についても、ベテラン捕手の伏見だけでなく、選手会長だった松本剛(32)もフリーエージェント権を行使して巨人に移籍してしまった。

 選手会長役を引き継いだのは清宮幸太郎(27)である。清宮は新庄監督の下でブレイクした若手の代表的存在。チームが首位戦線に復帰できるかどうか、清宮も真の主軸選手になれるのかを試されているのかもしれない。

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