出会いはホームパーティーで… 「老舗酒蔵の御曹司」&「博報堂社員」の結婚ウラ話

ライフ

  • ブックマーク

結婚する準備

 24年9月、共通の友人の結婚式に参加するためパリへ。彼は「ついでにイタリアにも旅行しよう」と提案。ソレントに近いアマルフィ海岸のホテルに投宿し、タキシード姿でレストランへ向かう。ひそかに現地でバラ50本とカメラマンを手配してのプロポーズ計画だった。

 彼のいでたちに「気合いが入っているな」と感じたものの、求婚までは予期していなかった夏子さん。醇一さんがなかなか切り出せずにいたところ、計画を見守っていたホテル支配人が「いまいけ!」とハッパ。庭園の中央に二人を立たせた。

 他の客も集まってきた中、「僕と結婚する準備、できてますか?」と彼が言い、「はい」と小声で答えた彼女に「多くの人が見ているから」と促すと、大きな声で夏子さんは「イエス!」。周囲は大いに喝采した。

イタリアをテーマに

 酒造りの時季が落ち着いた昨年春から結婚式の準備を始めた。披露宴に先立ち、昨年11月30日に上賀茂神社で挙式。イタリアをテーマに洋の世界観をまとった披露宴と合わせ、彼女は「和洋の衣装をたくさん着られた」と大満足だった。

 多くの友に囲まれてきた二人は「友人と楽しい時間を過ごすのが好き。それは結婚しても続けたい」と口をそろえる。長き歴史を持つ家に生まれた彼は「その継承について父から正面切って話されたことはないけど、伝統が生活の一部になっていて、いい経験をしてきた。それが楽しくカッコいいものだということを引き継ぎたい」と次代を見据える。

 そして、一番の応援者である妻と共に「15代目として後世に残せるものを」と、改めて意気込むのだ。

週刊新潮 2026年6月4日号掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。