数々のドラマ生んだ「人的補償制度」撤廃案で見えた巨人の衰退 「もはや“球界の盟主”ではなくなった」

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巨人の衰退

 人的補償を巡っては、過去さまざまなドラマが繰り広げられている。

「巨人愛を貫いて入団し活躍した内海哲也や長野久義が人的補償で流出。プロテクト枠に入れなかった球団にはファンから怨嗟の声が殺到しました」

 かように、この制度には“悲劇”が付き物だが、

「移籍して成功した選手も少なくありません。内海や長野にしても、巨人は申し訳ない気持ちがあるようで、後に呼び戻してコーチやフロントスタッフとして手厚く遇しています」

 撤廃されれば、そんな気遣いもせずに済むわけだ。

 それにしても、なぜ今になって撤廃するのか。

「呼称からして人身売買のようで、今の時代にそぐわない。巨人以外でもトラブルが頻発していますし。そもそも戦力均衡を図るための制度ですが、もはや巨人は突出した球団ではない。ドラフト指名権譲渡など代替案が検討されていますが、“球界の盟主”ではなくなった巨人の衰退を感じずにおれません」

 制度は、早ければ年内にも撤廃される見通しだ。

週刊新潮 2026年6月4日号掲載

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