キミは「半年ROMってろ」「ggrks」と書かれて震え上がったことはあるか? 誰もが「2ちゃん用語」でイキっていた時代をふりかえる

国内 社会

  • ブックマーク

インターネット老人会も先に進むべき

 NHKがネット関連の特番を作った際、告知ページでAAの「やる夫」が「こまけぇことはいいんだよ!」と適当なことを言う様が紹介された。この時は「あのNHKが『やる夫』を公式HPに載せるとは……」と2ch界隈がざわめいた。そして、2ch発のキャラ・「やる夫」は、鳩山由紀夫首相(当時)のAAとして散々使われ、鳩山氏の素っ頓狂さを的確に表す、と2chで大人気となった。

 しかしながら、2026年のいま、2ch住民の高齢化は進み、ネットの主役はTikTokやYouTube、X、Instagramが担っている。2chの書き込みの勢いが分かるサイト2NN.jpを見ても、1時間あたりの平均投稿速度が「1000」を超えることは珍しい。

 2ch用語やかつての隆盛を振り返ることは「インターネット老人会」の様相を呈しているわけだ。とはいっても、今でも続く日本のインターネットの匿名文化は2chが牽引し、そのイズムは今も受け継がれている。また、私自身ネットニュース編集者として多数の記事を世に出してきたが、ポータルサイトのコメント欄よりも2chの方がよっぽど冷静な議論がされている、と感じることは常にあった。アングラ臭は漂うサイトだが、案外まともなのである。

 昨今のXでの犯罪自慢やら暴露合戦を考えると2chはマシである。また、2ch発の有名人である「働いたら負けかなと思ってる男」やらPS3の発売日に家電量販店で「物売るってレベルじゃねーんだぞ!」と啖呵を切った男性が「レベル男」と呼ばれた時代は、はるか昔のようだ。我々インターネット老人会は2chを懐かしがらず、「先に進もうぜ」と言いたい。もうインターネットはオタクのものではないし、ネットミーム・ネットスラングを使ってイキる時代ではないのだ。

ネットニュース編集者・中川淳一郎

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。