事業継承を進めていたら売却先に「中国人実業家」のカゲが…弁護士にまで裏切られた老社長が頼った“意外な人物”とは? AIの進化は“裏社会の交渉”まで変える
事態は泥沼化
中国共産党の強権政治は強い懸念材料だからこそ、その「逃亡先」や「対抗策」として日本の土地や建物、企業を買い上げておきたい。そして日本のビザを入手し、長い人生の保険として有事に備えておく──これが今や彼らの常識になっている。
こうした動きを老社長は前々から把握し、毛嫌いしてきた。日本の習慣や建物管理の知識に乏しい中国人が新オーナーとなった物件は杜撰な管理状態に陥るケースが多い。
他にも買い取った建物がいつの間にか無許可の怪しい民泊施設やゲストハウスに様変わりしていたり、建築基準法などを無視した勝手な改築工事を強行してしまったりすることも頻繁だ。近隣住民とのトラブルも跡を絶たない。
企業を買収した場合でも、マネーロンダリングや労働ビザの不正乱発に悪用されたり、設備や材料等の不当な横流しの巣窟と化したりしてしまう。
老社長は自分の会社を中国人実業家に売却することを頑なに拒んだ。佐々木が相手だと思い込んでいた老社長は売買取引の手付金をすでに受け取っていたが、それも返還する意思を示した。一見、これでこの売買取引は正式に白紙に戻ったかのように見えたが、佐々木が断固として納得しなかったことから事態は泥沼化へと向かった。
裏切った弁護士
「手付金の返還は当然だが、これまでの商談にかかった費用と損害賠償金を払え」
佐々木から迫られた老社長は、直ちに弁護士の「荒木」に依頼して佐々木との交渉を始めてもらったが、数カ月経っても弁護士は交渉をまとめることが出来なかった。
それどころか老社長に対して中国人実業家の代理人に会うための交渉費用を追加要求し、挙げ句の果てには「あなたの名誉を守るためにも佐々木さんに和解金を支払って穏便に済ませましょう」と提案してくる始末だった。
老社長は困り果て、「この弁護士は水面下で佐々木と組んで私からカネを吸い取ろうとしているのではないか?」と疑心暗鬼の状態になった。
まったく弁護士もピンからキリまで、だ。おまけに佐々木が数人の若い半グレ風の男たちだけでなく、弁護士の荒木さえも脇に従え、老社長の会社にいきなり現れて「どうしましょうか?」と凄んだこともあった。
精神的に追い詰められた老社長が新たな相談相手を探していると、旧友から「事件師」の存在を知らされた。
第2回【「中国人実業家」「悪徳弁護士」との交渉に完勝した“事件師”の奥の手…「書面はAIに書かせたんですよ」】では、老社長が事件師の「池田」にトラブル解決を依頼すると、何と事件師はAIを活用。最終的に中国人実業家や悪徳弁護士を“撃退”したという驚くべき結果をお伝えする──。
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