元NHKエース・和久田アナ「news LOG」は難敵「Nキャス」を崩せるのか…日テレ・エース演出家の逆襲

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日テレ、TBSの確執

 このとき、TBSと日テレに確執が生まれた。日テレのスクープ時点でTBSは東京地検にビデオを任意提出していたが、「ビデオを見せた」という日テレの報道は全面否定。抗議表明まで行い、日テレの誤報だと訴えた。しかし日テレは一歩も引かず、繰り返しTBSの不実を報じた。

 結局はTBSの調査不足だった。 日テレの報道が正しく、TBSの社長やオウムにビデオを見せたスタッフたちが会社を去る。当時、現場で警察や検察を取材していた両局の記者たちは幹部になっている。TBS情報と日テレ報道のわだかまりはまだはある。

「news LOG」が伸び悩んでいる理由の1つは準備期間の不足に違いない。和久田アナのNHK退職が3月末で、放送開始は4月25日だったことから、パイロット版の制作を繰り返すというセオリーが踏めなかったのだろう。だからコメンテーターが出演したり、しなかったり。番組冒頭部分もまだ固まっていない。

 和久田アナとパートナーの森圭介アナ(47)の距離を縮めることも課題だ。報道・情報番組のコンビは番組の合間で軽口を叩き合ったり、アイコンタクトで意思の疎通を図ったりするものだが、2人はよそよそしい。これも準備期間が足りなかったからだろうが、早く同志の関係にならなくてはならない。

 ちなみに2018年3月末でNHKを辞めた有働由美子アナ(57)の場合、民放での本格的な仕事は日テレ「news zero」のMC。就任は同年10月。半年、間が空いた。

 総監督の五味氏が担当してきたバラエティは放送開始後、回を重ねながら修正する。どの局もバラエティはそう。走りながら考えるというスタイルである。この番組でもそれを踏襲するつもりだろう。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。1990年にスポーツニッポン新聞社に入社し、放送担当記者、専門委員。2015年に毎日新聞出版社に入社し、サンデー毎日編集次長。2019年に独立。前放送批評懇談会出版編集委員。

デイリー新潮編集部

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