初めての会話で「下の名前」を呼ばれて… ときめきから始まった競輪選手夫婦の結婚ウラ話

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「普通じゃあかん」

 プロとなり、それぞれ地元の岡山、兵庫に所属。二人の誕生月である11月に初めての旅行で淡路島へ。いつも遠征で忙しいだけに、旅館でゆったり楽しんだ。

 慎二さんからの誕生日プレゼントは普通の紙袋に入っていたが、ブランドものの高級財布が出てきて彼女はびっくり。「気分を一度落としておいて上げる」という彼の作戦が大成功した。

 今年1月からの同居を前に、昨年12月21日に両家の顔合わせが行われた。柚姫さんの弟でプロボクサーの千飛(せんと)さんのTシャツにも刻まれる〈普通じゃあかん〉が伊藤家の家訓。それを実践しようと決めていた慎二さんは、乾杯の前に「すみません、ちょっといいですか」と、おもむろに立ち上がった。

 そして、結婚指輪を手に「結婚してください」。「え~!?」と先に叫び声を上げたのは柚姫さんの父だが、彼女も驚いた。「何て言ったらいいん?」と動揺を隠せない。彼の「ええんやったら“お願いします”って言うて」との言葉に従った。

 柚姫さんの父は「俺やったらできひんわ~」と、普通じゃない彼の行動を喜んだ。野球経験があり、甲子園出場のすごさを知るだけに「(娘を)お願いします」と、何度も言いながら上機嫌だったという。

にぎやかで笑いの絶えない家庭

 1位を目指す競輪選手として1月11日の入籍を考えるも、先負だった。そこで「伊藤」の1月10日に。彼女が申請した岡山支部への移動と「土井柚姫」への登録名変更が認可されたのを機に結婚を公表した。

 彼は野球だけでなく、スイーツ作りや折り紙なども得意で、最初に彼女に振るまった料理はローストビーフだ。いずれ子どもができても運動部の厳しさを知るだけに「自由にのびのびと」という思い。一方で柚姫さんは「スポーツの道を勧めてあげたい」。そこは今後話し合っていただくとして、いつもにぎやかな伊藤家に憧れる慎二さんが言う「にぎやかで笑いの絶えない家庭を」との点に彼女も異存なし。楽しさもまた〈普通じゃあかん〉かも。

週刊新潮 2026年5月28日号掲載

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