巨人「阿部監督」の辞任劇にネット上で「生きづらい時代になった…」の声が噴出する理由 ChatGPTの提案した「合理的な解決策」への違和感も
暴力は絶対にアウトだ。しかし“モヤモヤ”した気持ちが拭えない。とにもかくにも、息苦しい世の中になったものだ──。SNSでは今、こんな嘆きの声が大量に投稿されているのをご存知だろうか。プロ野球・巨人の阿部慎之助・前監督は5月25日、自宅で姉妹喧嘩を仲裁しようとした際、長女に暴力を振るったとして警視庁に現行犯逮捕された。翌26日に巨人は記者会見を開いて阿部氏の辞任を発表し、本人が記者の質疑応答に応じた。(全2回の第1回)
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【実際の写真】電子タバコの箱を握りしめて、不安げな表情で… 釈放直後の「阿部慎之助」前監督の姿
会見で阿部前監督は大粒の涙を流す場面もあった。まずはXにどんな意見が投稿されているのか見てみよう。共通するキーワードは「生きづらさ」だ。
《いかなる暴力も論外だし、阿部慎之助を擁護する気は毛頭ないけど⋯生きづらい世の中になってしまった》
《娘の通報から人生が一気に崩れる(略)寛容性が無くなってきて、生きづらい世の中になった》
《親子喧嘩で即逮捕されて監督辞任させられるの……? 娘さんの手紙の内容が本当だったら世の中生きづらすぎない……?》
《家庭で暴力をふるうものが野球チームの監督としてふさわしいとは思わない(略)とはいえ社会的に抹殺されるほどの悪行三昧とまでは思わない 社会が生きづらくなった》
《当人同士では解決してるようだし、何のために辞任するんだろうか(略)結果がどうあれ、とりあえず大事になってしまったら即引責の風潮でどんどん生きづらくなる》
《生きづらい世の中の空気に疲れてきた日本人も増えてきたのかな。阿部慎之助を擁護する人が多いのをみると》
ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「率直に言って、阿部さんに同情する意見がネット上で相当な数に達しているのは事実です」と言う。
強いショックを受けた管理職
「『今の時代、どんな理由があっても暴力はダメ』という認識も共有されています。そのためXに投稿された大量のポストを見ると『逮捕されたのは仕方がないが』とか『擁護するつもりは毛頭ないが』といった前置きも非常に目立ちます。しかし逮捕以降の動きについては強い違和感を示す人が圧倒的多数です。つまり根本的な原因は“姉妹のケンカ”であるにもかかわらず、それが巡り巡って巨人軍の監督を辞任しなければならないというのは理不尽ではないのかという意見です」
これが40代以上の管理職ともなれば「部下のマネジメントで苦労している人が多いので、Xへの投稿もより切実な内容になります」と井上氏は言う。
「管理職の皆さんは『パワハラの被害に苦しんでいる若手社員は多いのだろう』と理解を示し、『自分もパワハラやセクハラの加害者にならないよう、阿部さんの辞任を他山の石とし、日々注意する必要がある』と自戒しています。とはいえ、阿部さんが一発でアウトになってしまったことの動揺も強い。部下との間にわずかなボタンの掛け間違いが発生しただけでハラスメントの加害者と認定され、会社で働けなくなってしまうのでないかという恐怖に怯えている。そのためSNSに『生きづらい世の中になった』と切実な気持ちを投稿しているわけです」(同・井上氏)
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