LINEでつながる「元タカラジェンヌ3人」が舞台で再集結 男役スター「まぁさま」「かいちゃん」と娘役「ねねちゃん」が“女性”として初共演

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役柄と被った意外な部分

 音楽劇『39歳』で朝夏が演じるチャ・ミジョという役は、児童養護施設で育ち、高校時代に猛勉強をして皮膚科医になり、自身の病院を開業した才女。ドラマでは彼女が好きなソン・イェジンが演じている。自分とミジョに重なる部分はあるのだろうか。

「めちゃくちゃ似ている部分がありますね。ミジョは周りからは、みんなが憧れるものをすべて手に入れた完璧な女性に見られるけど、実はすごく弱い部分があって。出生や心に傷を持っていたり、パニック障害を患っていたり……。

 だけど、人には弱いところを絶対に見せません。見せるのは、本当に心を許した親友2人にだけ。そういうところは私と同じだな~と思いました。

 あとラフマニノフが好きなところも一緒でしたね。私、『のだめカンタービレ』を見て以来、ピアノ協奏曲がお気に入りだったんです。ドラマで観ていた時に“あ、私と同じだ!”って(笑)」

変わった死生観

 タイトルにもなっている39歳がキャラクターたちそれぞれの人生のターニングポイントとなっている。現在41歳の朝夏自身にそういった岐路はあったのだろうか。

「私、36歳の時に身近な人を亡くしたんです。自分自身の人生を考えるきっかけになりましたね。私の39歳は、その人の“死”を引きずりながら、色々なことに向き合っていた時期でした。

 死生観が大きく変わったタイミングだと思います。死ぬことが怖くなくなったというか……。そんなことを恐れるより“悔いなく生きること”の方が大切なんだ、と思うようになりました」

 これは決して投げやりな意味ではない、と朝夏。

「あがいてもどうしようもないことなら、いっそ開き直ってしまえばいい。ポジティブな意味で“なんとかなるさ”と思えるようになったのかな。世の中、自分の力ではどうしようもないことってあるじゃないですか。それを受け入れることを学んだのが36歳の時でしたね」

宝塚は「青春」

 宝塚歌劇団を離れて9年。いま“古巣”に対して思うことは――。

「今はもう客観的に、“ファン”という立場で観ています(笑)。どうすればお客様に喜んでもらえるか、自分自身をどうしたら磨くことができるのか。そのためにものすごく頑張る人たちが集まっている場所。本当に一生懸命な人しかいない」

“まぁさま”、トップスター・朝夏まなととして一生懸命だった日々があったのだろう。

「宝塚は私の青春。全力で舞台に打ち込みました。舞台に立つ人たちがみんなキラキラしている。観にいくと自分も頑張ろう、って元気をもらえる場所ですね」
 
 後輩たちの頑張りを見て姿勢を正し、新たなステージに向き合っている。

 自分自身も人生について考えるきっかけになったという『39歳』という作品。この舞台を通して観客に伝えたいことは?

「重いテーマではありますが、人生において避けて通れないことってありますよね。この作品を通じて、私が体感したことをお客様にお届けした時、ボジティブで前向きな気持ちになるきっかけになれれば嬉しいです」

取材・文/蒔田稔

デイリー新潮編集部

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