「舘プロに入れてください」と直談判――気鋭の高校生俳優「黒川想矢」が語る 舘ひろしとの出会いが変えた役者人生
石原プロの解散に伴い、舘ひろし(76)が2021年に設立した芸能プロダクション「舘プロ」。その中でも気鋭の若手俳優として知られるのが黒川想矢(16)だ。高校生ながら『怪物』『国宝』などの名演で注目を集め、数多くの新人賞に輝いている。そんな黒川は4年前、舘氏の人柄に心酔し、直談判のうえで舘プロに加入している。先ごろ、新作映画『免許返納!?』で舘との映画初共演が発表された黒川に、舘プロ加入の裏話や舘から受けた薫陶について聞いた。(文中敬称略)
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黒川が舘プロに加入したのは4年前のこと。5歳から芸能活動を続けていたが、中学校入学を前に学業に専念するため俳優をやめることを考えていた。転機となったのは、2021年放送のBS時代劇『剣樹抄~光圀公と俺~』。その撮影の折に出会ったのが舘ひろしだった。
「剣樹抄で共演した時、舘さんとは1週間くらい撮影で一緒だったんです。現場で初めて会った時は怖そうな人だなと思って緊張しました。ある時にはバスローブで現場にいらっしゃったので“こんな人いるんだ”って」
黒川と舘の年齢差はおよそ60歳。言うなれば祖父と孫ほどの差だ。しかし緊張する黒川に舘は気さくに接する。
「朝、舘さんがやってきて“朝ご飯を一緒に食べよう”って話しかけてくれるんです。それで席に着くと、僕の食パンを焼いてブルーベリージャムを塗ってくれる。こんな子役のためにですよ」
撮影中には食事に連れていき、アドバイスも惜しまなかった。舘が口癖のように言う「役者は目だぞ」という言葉とともに「目がいい、それがあれば大丈夫だ」と励まされた黒川は、子どもの自分と同じ目線で向き合う舘への尊敬の念を深めていく。
「舘さんともっと一緒にいたいなという気持ちになりました。それで、今考えると何を言っているんだって感じですけど、"事務所どこなんですか""舘プロに入れてください"とお願いしたんです」
一時は受け入れをためらった舘も、手紙まで送ってくる黒川の熱意にほだされ、最後には了承した。
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