「笑点」60年 「座布団運びの山田くん」の“定年”はいつ? 2週連続休演で広がった「卒業」説の真偽
「笑点」からアイドルに
言うまでもないが、グループ名はビートルズのもじりで、活動も洒落だと思われた。ところが、74年にレコードデビューすると「みかん色の恋」や「初恋の絵日記」などがヒット。多くのレギュラー番組も持ち、75年の「NHK紅白歌合戦」ではキャンディーズを対戦相手に出場を果たした。「笑点」からアイドルが生まれたのだ。
「山田さんはずうとるび結成で『笑点』を一時離れますが、84年からは座布団運びとして復帰。第1回から出演していた桂歌丸さんが亡くなり、林家木久扇さんが勇退された今では、出演歴としては他のメンバーの誰よりも長いんです」
その間、山田の休演は他にもあったという。
「98年7月には4週続けて休んだこともありました。本人の都合ではなく番組の雰囲気を変えようとしたためだったそうですが、視聴者からの苦情が殺到して『笑点』メンバーからも彼を戻すよう要望があったために復帰したそうです」
コロナ禍にもあった。
「20年5月から番組がリモート収録になったのですが、座布団運びは不要なので山田さんは休演に。すると彼を心配する声が高まって、挨拶だけするようになりました」
なんだかファンに愛されているようだ。
後任候補は?
「元アイドルから座布団運び42年で培ったキャラは伊達ではないと思います。そもそも山田さんが座布団運びに選ばれたのは、当時のプロデューサーによる『重い座布団を体格が小さい人が運んだら面白いんじゃないか』との狙いからだったそうです。なんでも『笑点』の座布団は、重ねて座っても崩れないよう座布団の中にさらに座布団が仕込まれていて、通常のものよりも大きいし重いんだとか。その思惑が当たって座布団運びを芸に昇華させ、大喜利メンバーと絡むことでバラエティチックな笑いを提供するエンターテイナーとして、長い間、評価されてきたのです」
とはいえ、大喜利メンバーの若返りは進んでいる。
「山田さんの場合、体調面や体力面に支障がない限り、交代はないのではないでしょうか。そのタイミングは、番組側よりも山田さん側が握っていると思います。後任の条件は、高齢者に嫌われない人気と知名度のある方でしょうね」
候補としては誰が良いのだろう。
「5年前に大喜利メンバーを事実上解任された林家三平(55)が復帰したら面白いなんて声もありますけど」
元大喜利メンバーが座布団運びで復帰というのは、さすがにキツい。
「6代目円楽の弟子だった伊集院光(58)とかナイツの塙宣之(48)なんて面白いと思いますが、有名すぎるのがネックかもしれません」
伊集院は「笑点」の若手大喜利にも出演したことがあるようだが、いまさら出る気があるだろうか。また、ナイツ塙は漫才協会会長である。協会の漫才師が演芸コーナーに出演した後の大喜利で、漫才協会会長が落語芸術協会会長の昇太に使われるというのも……。後任候補選びは難しい。
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