「細木」の名を聞くだけで怯え、「関係を表に出さないで」と頼み込み…「島倉千代子」が「細木数子」に恐怖したのはなぜか 「助けられたどころか、食い物にされたというのが本音」 【「地獄に堕ちるわよ」が大ヒット】

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怯えた表情で…

 再び、先の事情通の話。

「細木は島倉の興行権を一手に握ったうえ、事あるごとに口を挟むので、島倉は仕事がやりづらい。ついにコロムビアレコードは島倉と細木らとの関係を断ち切るべきだと考え、細木サイドに“手切れ金”として1億数千万円を支払ったと聞きました。その後、細木は島倉のことを、助けてやったのに黙って出て行った恩知らずと言い放ったが、島倉は細木数子について一切発言していない。助けられるどころか食い物にされていたというのがお千代の本音だろうから、言いたくなかったのだろう」

 その後、島倉千代子にインタビューした人、交流を持った人は多いが、誰ひとり細木について聞き出していない。話題に上っても怯えた表情で、公にしないでほしいと頼んできたという。

 2005年に刊行された自伝『島倉家 これが私の遺言』でも、細木のことはひと言も触れていない。

 島倉が数少ない縁者に看取られて逝ったのは2013年11月8日。親交があった音楽評論家の伊藤強氏が言う。

「細木さんは島倉さんが亡くなっても、まったく表に出てきていませんね。元マネージャーなのに訃報に接して出てこないのは、どうしたことか。やっぱり、どこかで島倉さんを騙していたんだろうな、と思うし、島倉さんも裏切られたという思いがあったのではないでしょうか。ただ、島倉さんは、恨み節のようなことは一切言わなかった。普段から泣き言は言わない人なんです」

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 島倉が亡くなった8年後の2021年、細木は83歳で世を去った。奇しくも、命日は同じ、11月8日――。2人の因縁を象徴するような“一致”である。かくも深かった細木との縁は、果たして島倉を幸せにしたのだろうか。

前編】では、細木がどのように島倉と出会い、巨額の借金を整理することになったのかについて、その経緯を詳述している。

デイリー新潮編集部

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