なぜ守田英正はW杯選外に? “サプライズ落選”に隠された「森保監督の思惑」とは

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攻撃の選択肢

「外れるのはカズ、三浦カズ」とは、1998年サッカーW杯のメンバー発表に際して、岡田武史監督が放った衝撃発言である。

 W杯北中米大会が来月に迫る中、過去にさまざまなドラマを生んだ代表発表が行われた。実は、選外となったメンバーからこそ森保一監督の思惑が読み取れる。

“サプライズ落選”だと物議を醸しているのは、ボランチ(守備的MF)の守田英正(31)。ファンからは“過去に森保監督を批判したからでは”などという声が漏れているが、

「それはないですね」

 と、スポーツ紙記者が一蹴する。

「件の発言は一概に監督批判とはいえませんし、そうだとしてもそれは守田だけでなく複数のチームメイトが思っていることを代弁しただけで、他ならぬ森保監督がそのことをよく分かっています。それより、あの選手がケガをした影響が大きいと思いますね」

 攻撃的MFの衝撃的落選といえば、南野拓実(31)と三笘薫(29)。共に負傷のため選外となった。

「特に三笘の代役はおらず、その穴は1人では埋まらない。せめて異なるタイプの2人で攻撃の選択肢を増やすしかない。その分、ボランチ要員が削られ、それが守田だったわけです」

最大の“賭け”

 FW陣にも隠れたサプライズ落選が見て取れる。

「前回大会のドイツ戦で値千金の勝ち越しゴールを決めた浅野拓磨(31)、あるいは彼に代わるスプリンターが選ばれていないんです」

 実はこれこそが森保監督最大の“賭け”なのだ。

「アジアでは圧倒的に強い日本ですが、W杯本大会は格上相手の試合が多いため“堅守速攻”つまりひたすら守って隙あらばカウンターを狙うという“弱者の戦法”で戦うことが多かった。そのためカウンター要員が不可欠でした」

 古くは“野人”こと岡野雅行、2014年大会でサプライズ招集された大久保嘉人が該当する。

「でも今回は、スピードが持ち味の細谷真大(24)が落選するなど、カウンター要員といえる選手が選ばれていない。森保監督は予選を勝ち抜いた時と同じ攻撃的なサッカーを本大会でも貫こうとしているのです」

 成功すれば弱者から強者へと変貌できるのだが。

週刊新潮 2026年5月28日号掲載

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