「三苫」「南野」不在も…セルジオ越後氏は「致命的な戦力ダウンにはならない」 むしろ森保ジャパンの懸念は「ディフェンス重視の布陣が吉と出るか凶と出るか」
アメリカ・カナダ・メキシコが共催するサッカーW杯・北中米大会は日本時間の6月12日に開幕する。日本代表の初戦はオランダ戦で、15日の午前5時にキックオフの予定だ。日本代表は目標として優勝を掲げているが、多くの日本人が注目しているのはベスト8に進出できるか否かだろう。これまで日本代表はベスト16にこそ4回も進出しているが、勝ってベスト8に進出したことは一度もない。果たして、サッカー評論家のセルジオ越後さんは、今大会での日本代表の戦いぶりをどう予測するのか。
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その日本代表だが、何より衝撃的だったのは三笘薫と南野拓実の不選出だろう。三笘は左太腿裏肉離れ、南野は左膝前十字じん帯断裂で出場を断念。「攻撃の核を失ってしまった」とファンを大きく動揺させている。
サッカー評論家のセルジオさんが藤和不動産サッカー部(現・湘南ベルマーレ)に入団したのは1972年。以来、選手、指導者、日本サッカー協会の協会委員など様々な立場から日本サッカー界の向上に寄与してきた。
さらに“辛口評論家”としても知られ、日刊スポーツで2013年から始まった連載「ちゃんとサッカーしなさい」は今も同紙の公式サイトにアップされている。
セルジオさんは「代表の中にも体調が心配な選手がいます。特に遠藤航、冨安健洋、久保建英の3選手です」と言う。
「選手に責任は全くありません。今、どの国の代表もケガ人に悩んでいます。W杯は基本的に6月から7月にかけて開催されます。昔のヨーロッパリーグは日程に余裕があったので、選手はリフレッシュしてW杯の開幕を迎えました。ところがサッカー人気の過熱で各リーグの日程は過密化し、国際大会も増えました。選手はW杯の直前まで試合に出場するため、体調がボロボロの状態になってしまいます。過密日程が原因でケガ人が続出しているのは明らかですから、私は10月に開催すべきだと思います」
ケガを乗り越える日本の「組織力」
セルジオさんは「森保一監督はバックアップメンバーを充実させることで、ケガ人の続出に対応しようと考えているのではないでしょうか」と言う。
「大会の規定では、もし26人の代表に負傷者や病人が出た場合、オランダ戦の24時間前までなら事前に提出したバックアップメンバーと入れ替えることが可能です。仮にバックアップメンバーが10人だとして、森保監督は初戦の直前まで36人の状態を見定めるつもりなのでしょう。そして36人からベストの11人を選ぼうとするはずです。さらに日本代表は選手にアクシデントが発生しても、致命的な戦力ダウンにはつながらない可能性があります」
世界的なスター選手が引っ張るタイプの代表チームの場合、そのスター選手がケガで欠場すると致命的な戦力ダウンとなる。
「日本代表にスーパースターがいないことが、この場合は逆に追い風になるかもしれません。日本代表は何よりも組織力で勝つチームです。確かに三笘選手の不参加は痛いかもしれませんが、『三笘選手がいないと日本代表は終わり』ではないのです。中村敬斗選手がしっかりと穴を埋める可能性がある、という具合です」(同・セルジオさん)
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