「コメ5キロが2000円台に!」は本当か…スーパーを回る関係者が明かす意外な実情「最大の懸念は“6月暴落説”が現実となるか」

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4999円のコメも多い

「ところが高値では全く売れないためコメが積み上がり、倉庫に新米を置くスペースさえなくなってしまいました。仕方なく損を覚悟で値下げしたコメを“放出”しているため、コメの価格が徐々に下がっているのです。ただし、売り急ぐと暴落のリスクが高まります。卸業者は同業他社と“チキンゲーム”を繰り広げながら、どうやって暴落を防ぎ、どうやって在庫を減らすか、綱渡りの悪戦苦闘を続けているのです」(同・関係者)

 ところが、である。関係者によると「実際に首都圏のスーパーを回ってみると一部の報道に反して、コメの価格はそれほど下がってはいないことが分かります」と言う。

「『2000円台のコメが店頭に並んだ』との報道を見て、『そんな安いコメは見たことがない』と首を傾げた人も少なくなかったと思います。確かに5キロ5000円台のコメは消えています。しかし北海道の『ゆめぴりか』、新潟県の『コシヒカリ』といった人気の銘柄米を4999円で販売しているスーパーは決して珍しくありません。次に目立つのが新潟県の『こしいぶき』や岩手県の『銀河のしずく』を3500円前後で売っているスーパーです」

 かつて価格の安さからカリフォルニア米、台湾米、韓国米といった外国産米が注目を集めた。だが意外にも今は店頭で見かけることは少ないという。

2000円台のコメは特売品

「カリフォルニア米と台湾米は、ごく一部のスーパーが取り扱っています。前者は5キロ2780円と安いのに対し、なぜか台湾米は3400円台と割高感があります。韓国米は私の知る限り、影も形も消えてしまいました。こうした外国産米に対抗できる価格帯の国産米はブレンド米で、先日は埼玉県内のスーパーで複数原料米が3299円と2980円で売られていました」(同・関係者)

 ならば「5キロ2000円台のコメ」は誤報なのか──と言えば、それも違う。要するに、特売品として突然に出現するのだ。

「特売品として秋田県の『あきたこまち』を3080円で売っている都心のスーパーがありました。最近最も安かったのは、やはりブレンド米で2680円。価格もそうですが、売られていた場所にも驚きました。タワーマンションが乱立する東京の湾岸地帯にぽつんと建っている小さなスーパーだったのです。ただ首都圏を中心に展開している大手スーパーのコメは比較的、高い価格が目立ちます。いずれにしても『自宅から複数のスーパーを丁寧に回り、運が良ければ3100円から2900円のコメを見つけることができる』というのがリアルな実情ではないでしょうか」(同・関係者)

 コメの価格が徐々に下がっているのは、“日本人のコメ離れ”の影響が大きい。あまりにも価格が上がってしまったため、誰もコメを食べなくなってしまったのだ。

 第2回【「高くてコメが買えない」よりも深刻な「コメを食べない」問題…令和のコメ騒動がもたらした“コメ離れ”という悪夢】では、コメどころか小麦粉も食べなくなった日本人の実情をお伝えする──。

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