中日・井上監督に早くも休養説も…就任2年目で消えた指揮官たちを襲った“誤算”
開幕から低迷が続く中日で、井上一樹監督のシーズン途中休養が早くも取り沙汰されている。昨季、就任1年目で3年連続最下位だったチームを4位に浮上させた井上監督だが、2年目の今季は苦しい戦いが続く。開幕から黒星が先行し、5月に入っても広島とのテールエンド争いから抜け出せていない。【久保田龍雄/ライター】
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代えるなら早いほうがいいと判断した
もちろん、シーズンはまだ前半戦である。巻き返しの余地は十分に残されている。それでも、過去には就任2年目の早い時期に解任、休養、辞任に追い込まれた監督たちが存在した。
2年目の4月に電撃解任されたのは、オリックス・石毛宏典監督である。仰木彬監督の後任として外部招聘されたが、1年目の2002年はイチローに続いて田口壮もメジャー移籍で抜け、大きく戦力ダウンしたチームを建て直せず、阪急時代の1963年以来39年ぶりの最下位に沈んだ。
巻き返しを期した翌03年、オーティズ、ブラウンの両助っ人、逆輸入右腕のマック鈴木、メジャー帰りの吉井理人、さらには中日から大砲の山崎武司をトレードで獲得。大型補強でシーズンに臨んだが、開幕から8試合で1勝7敗と大きくつまずいた。
オーティズは4試合連続の計6併殺打と期待に応えられず、4月15日の日本ハム戦では5失策で自滅した。さらに同20日のロッテ戦は、2点リードの9回1死満塁のピンチで次打者を併殺コースの遊ゴロに打ち取りながら、痛恨の二塁悪送球で同点。延長10回に2ランを被弾し、悪夢のサヨナラ負けを喫した。
波に乗れないチームを象徴するような敗戦の直後、札幌の西武戦に向かおうとした石毛監督は、岡添裕球団社長から札幌シリーズを花道に解任を通告される。「まだ優勝を狙えると思っている。代えるなら早いほうがいいと判断した」という理由からだった。「チームをいい方向に導けなかったのが残念です」と無念の思いを噛みしめた石毛監督だったが、ラスト采配の3連戦で2勝1敗と勝ち越し、最後の意地を見せた。
「もう一度監督をやりたいか?そういう野望は持っています。この経験を踏まえたい」と将来の“再登板”に意欲を見せた46歳だったが、チャンスは2度と巡ってこなかった。
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