財務省の「裏名簿」から分析!財務官僚の出身大学は30年でどう変わったか 激減する東大に代わり最も増えた大学は

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 東大生の官僚離れが指摘されて久しいが、“最強官庁”においても同様といえるだろうか。この度入手したのは、財務省内の一部で出回る、歴代キャリア官僚の出身校から現担当までが網羅的に記された「裏表紙」なる秘密名簿。その中から、平成初期と現在で、財務官僚の出身大学がどう変わったかを分析した。「激減する東大卒」に代わって増加した大学はどこか。

「裏表紙」とは、財務省の歴代キャリア官僚について、入省年次別に出身高校や出身大学、所属部署などがすべて記載された内部文書だ。

「明治時代の伊藤博文、渋沢栄一、大隈重信らから直近の入省者まで網羅され、所属や担当が毎年更新されていきます。今は省内でも広く出回るわけではないので、その存在について『聞いたことはあるけど、見たことはない』というキャリア組も少なくないと思います」(財務省関係者)

 そこでこの度、同資料に記載されている財務官僚の出身大学について独自に分析を実施。直近の10年間(平成26年~令和5年)と平成初期の10年間(平成元年~平成10年)を比較して、“最強官庁”の入省者の学歴はどう変わったのか、検証した。

 なお集計は、以下の条件に従って行っている。

※社会人採用は省略し、新卒入省のみで集計。
※大学院卒入省者の場合、学部で集計。極一部、大学院しか記載されていない場合は省略。

 まず注目すべきは、東大法学部出身者の多さだ。「平成初期10年」の新卒入省者219人のうち129人、「直近10年」の新卒入省者239人のうち104人と、文字通りダントツである。

 財務を扱う省庁であるだけに、東大経済学部からの入省者数と競い合っていてもおかしくはないようにも思えるが、そこはやはり最強官庁。国内のトップエリートコースには、国内最高学歴からの入省がふさわしいといわんばかりの数値がはっきりみてとれる。

 とはいえ東大経済学部の存在感も相当なものであることは論をまたない。「平成初期10年」で46人、「直近10年」で31人と、かなりの規模であることに違いはないだろう。

 平成初期から30年ほど経ってもなお、この2学部からの入省者が圧倒的な大多数であり、かつ両者の比率もおおむね3:1前後の水準が保たれているのだ。

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