高校生ドラフト候補に「隠れた本命」あり! 甲子園未出場“3人の逸材”に集まるスカウトの熱視線

スポーツ 野球

  • ブックマーク

 甲子園のスターだけが、ドラフト候補ではない。全国的な知名度はまだ高くなくても、プロのスカウトが熱視線を送る逸材は各地にいる。【西尾典文/野球ライター】

夏の投球次第では上位指名の可能性も

 今年は例年以上に高校生の上位候補が多いと見られている。中でも、常時150キロを超えるスピードと高い完成度を誇る織田翔希(横浜)、194cmの長身で投打に日本人離れしたスケールと将来性を備える菰田陽生(山梨学院)が双璧と見られている。また、昨年夏の甲子園優勝投手である末吉良丞(沖縄尚学)、同じ左腕で今年3月の選抜高校野球でチームを準優勝に導いた杉本真滉(智弁学園)を高く評価する球団も多いだろう。

 今回は、そんな全国区の候補たちを追う存在として、甲子園未出場の逸材にスポットを当てる。

 投手でまず注目したいのは、サウスポーの前田侑大(高岡第一)だ。昨年秋はフル回転の活躍でチームを北信越大会出場に導いている。ただ、準々決勝の日本文理戦を現地で見た際は、連投の影響もあってかストレートは140キロ前後。制球に安定感を欠き、チームは5対8で敗れた。

 4月に行われたU18侍ジャパン候補の強化合宿で、前田の評価は一気に上がった。初日のシート打撃では打者8人から4三振を奪い、ストレートは筆者のスピードガンで最速147キロを計測。参加した投手の中で織田に次ぐ2番目の数字だった。さらに春の県大会では、球場表示で151キロをマークしている。この成長をNPBのスカウトも高く評価している。

「体はそれほど大きくないので(身長173cm)、ここまで出力が上がってきたのは正直驚きですね。数字だけでなくボールの強さもある。コントロールも悪くありません。選抜で見た杉本と比べてもストレートは遜色ないレベルにあると思います。高校生の左腕ではトップクラスでしょう」(セ・リーグ球団スカウト)

 チームは春の県大会決勝で前田を温存して敗れ、北信越大会出場は逃した。貴重な左腕であることに変わりはなく、夏の投球次第では上位指名の可能性もありそうだ。

次ページ:プレーに落ち着きが

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。