「契約を見直せ!」ファンも気をもむ「村上宗隆」の去就…オールスターゲームでホワイトソックスとはお別れなのか
「契約を見直すべきだ」という声も
村上は「三塁手」としては、守備力がイマイチなことも報じられていたが、まだ26歳という“若さ”でカバーされていた。しかし、「三塁手」の事態が一変した。ボストン・レッドソックスがゴールドグラブ賞にも選ばれた強打の三塁手、アレックス・ブレグマン(32)の慰留に失敗したのである。
「ホワイトソックスの昨年オフの補強ポイントは、大砲タイプのスラッガーです。強打者を探している球団、もしくは三塁手を探している球団の関心が村上からブレグマンに移り、村上との交渉は硬直状態となってしまいました」(米国人ライター)
ポスティングシステムには交渉日数が決まっており、期日は米東部時間の2025年12月22日午後5時(日本時間は23日午前7時)。「ブレグマンの獲得に失敗した球団が村上との交渉に切り替える」との見方もあったが、期日が迫っていたため、村上の代理人であるエクセル・スポーツ・マネジメント社のケーシー・クロース氏が作戦を変更した。
村上が好成績を残しやすい弱小球団で、年俸額も大きく落として短期契約を狙う……つまりクロース氏は、村上がシーズン開始後に好成績を収めたら、再び米FA市場に出るつもりでおり、彼の現在の活躍に沸くシカゴのファンも、そのことを分かっているのである。
シカゴの地元メディア「Southside Showdown」は「契約を見直すべきだ」と何度も主張し、「ムラカミが初対戦の投手にも対応している点ももっと評価すべきだ」とも訴えていた。また、球団公式のSNSの書き込みには「俺たちはムラカミをロサンゼルス・ドジャースへ送り出す準備をしているだけか」という笑えないジョークもあった。
「Southside Showdown」の「40本塁打を放つパワーは簡単には手に入らない。長期契約を結び直すべき。躊躇っていたら、その分年俸も釣り上がる」という主張に対し、米スポーツ専門局「The Athletic」は「ホワイトソックスが彼を放出する可能性もある」と客観的な見方をしていた。放出については、トレード情報をメインニュースとする「MLB Trade Rumors」も独自の村上評も加えて報じていた。
「ホワイトソックスはメガコントラクトを結んだことがない。地区優勝を争っているチームからすれば、村上の守備難はやはりネックになり、さほど魅力的な選手には見えないだろう。このまま村上が活躍して昇給が確実になれば、ホワイトソックスが先に決断するだろう」
今夏のトレード移籍もあり得る、という意味だ。
「メガコントラスト」とは1億ドル(約155億円)以上の大型契約のこと。「今夏のトレード」とは、下位チームが上位チームに対して主力選手を放出する見返りに将来が有望な若手数人をもらうフラッグディール・トレードのことだ。こうした状況に対し、ホワイトソックスのクリス・ゲッツGMが取材に応じている。現地時間4月24日のナショナルズ戦前だったが、昨年12月の入団会見で「我々は世界屈指の強打者を手に入れた」と言った自身のコメントが笑われたことを蒸し返して、
「あの発言の正しさを証明するように、ムネが実際に長打を打ってくれていた。有り難い」
と笑って見せた。しかし、その村上との契約の見直しを求める地元ファンが多いことを聞かれると、
「彼とは来季の話をしていない。シーズンは始まったばかりで」
とはぐらかした。ホワイトソックスも決めかねているのではないだろうか。
オールスターゲームが転機に?
「ホワイトソックスは、昨季22本塁打を打ったレニン・ソーサ(26)をすでにブルージェイズに放出しています。見返りはマイナーの若手と現金か、ドラフト指名権。どちらにするかは後日また話し合うというものでした」(前出・米国人ライター)
このソーサの放出が興味深い。ソーサは村上獲得前までは将来の主砲候補だった。バットコンタクト率は高いが、ボール球にも手を出して失敗する弱点もあり、俊敏性が求められる二塁手でありながら、体型はズングリ系。「村上が活躍しているから、ソーサでビジネスができた」との見方もある一方、「ソーサの年俸は78万ドル(約1億2000万円)だが、これ以上は出せない」という切実な声も聞かれた。
現地時間5月5日、MLB公式サイトのホワイトソックス記事には「フィラデルフィアのホテル料金をチェックしておけ」と村上にエールを送っていた。フィラデルフィアは今年のオールスターゲームの開催地だ。その晴れ舞台がホワイトソックスのユニフォーム姿の見納めとなるのだろうか。
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