「前園真聖」に全治6カ月のケガを負わせた「バス旅」の事故再発防止策 実現が不安視されるその中身とは
不安感のほうが大きい防止策
2007年にスタートした「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」だが、今回が初のオリジナルミッションだったという。にもかかわらず、安全管理が不十分だったのだ。これを受けて公表された再発防止策は8項目あるのだが、一部を抜粋すると……。
【1】番組オリジナルのゲームやアクティビティを行う場合は、ロケの下見の時間を十分に確保する。
【2】あらかじめ現場でシミュレーションを重ねて、安全性について事前に詳細な確認・検証を行う。
【3】制作会社のプロデューサーがロケの下見に同行できない場合は、検証映像を撮影して制作会社またはテレビ東京のプロデューサーに共有し、多角的な視点から安全性を検討する。
なんだか当たり前、と言うより「こんなこともできていなかったのか」と驚く人もいるのではないだろうか。民放プロデューサーは言う。
「ロケ先の下見やシミュレーションなど、まったくやっていなかったわけではないと思いますが、再発防止となると原点に立ち返るしかありません。マニュアルとしてはこれ以上書きようがないのではないでしょうか。ただ《ロケの下見の時間を十分に確保》して《安全性について詳細な確認・検証》を行い、プロデューサーを交えて《多角的な視点から安全性を検討》……と言われても、番組制作費が削減され続けている今、現実的に可能なのかどうか、不安感のほうが大きいかもしれません」
ましてやテレ東は、少ない予算で独自の面白さを追求してきたテレビ局である。
「再発防止策には《身体的負担が予想されるロケにおいては、専門的な知見に基づく看護師やトレーナーの帯同など救護体制を整える》ともありますが、『バス旅』など長距離歩行がウリの過酷なロケ番組は、救護体制を整えるための人件費が増えることになります」
番組の企画にも影響が出そうだ。
「今回の事故のようにロケ中に出演者とスタッフが安全性について協議した場合、対戦企画の内容も変化するかもしれません。番組オリジナルのミッション企画は怖くてできなくなるでしょうし、ゲームやアクティビティなどのミッションも控えることになるかもしれません」
いずれにせよ、前園の本格復帰を願うばかりだ。
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