補強で勝てる時代は終焉か…巨人と日本ハムに露呈した“誤算の現実”
開幕から約1ヵ月が経過した今年のプロ野球。ファンの関心が集まるのは、やはり各球団の新戦力だ。どの球団もオフにはFA(フリー・エージェント)、新外国人、トレード、ドラフト、現役ドラフトなどで補強を行っているが、成果はどの程度出ているのだろうか(※成績は4月30日終了時点)。【西尾典文/野球ライター】
【写真特集】プロ野球監督別リーグ優勝回数ランキングベスト10(1990年~2024年)
このままでは二軍調整
まずオフに積極的な動きを見せたのは巨人だ。中でも大きな戦力となっているのが新外国人のダルベックである。開幕から4番を任されると、4月16日の阪神戦から18日のヤクルト戦にかけて3試合連続本塁打を放つなど、チームトップの6本塁打、15打点をマーク。岡本和真(ブルージェイズ)が抜けたチームにとって、長打力は欠かせない。
一方でダルベック以外は期待通りとは言い難い。FAで日本ハムから獲得した松本剛は開幕からセンターとして起用されていたが、打率は2割台前半と低迷。徐々にスタメン出場の機会を減らしている。
またもう一人のFA加入である則本昂大も、ここまで4試合に先発して0勝2敗、防御率3.52と結果を残せていない。新外国人ではウィットリーは先発として一定の働きを見せているが、マタは3試合に登板して未勝利、ハワードはアキレス腱を痛めて2試合で離脱となった。チームについて球団関係者はこう話す。
「契約最終年となる阿部慎之助監督は何としても優勝したいということで、オフはフロントもかなり動きました。補強した選手は実績がありますから当初は積極的に起用していましたが、例年以上に“見切り”が早いように見えます。松本や則本もこのままの状態では二軍調整の可能性が高いでしょう。外国人選手の数が多く、枠の問題もあるので運用は難しくなりそうです」
4月30日の広島戦ではウィットリーが先発し、ルシアーノもリリーフで待機した影響でダルベックが初めてベンチを外れた。打線は2得点に終わり逆転負けを喫している。補強戦力の見極めは今後さらに重要になる。
[1/2ページ]


