堤真一「GIFT」失速の理由 スポ根は時代に合わず、SNS考察も弱く…日曜劇場の“勝ちパターン”から外れた誤算

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高いハードル

 確かに、汗と涙と努力というノリが時代の空気と合いにくくなってきているという見方がある。スポ根に対してはハラスメントやブラック部活という批判が強く、安田顕演じるライバルチームの「パワハラ鬼コーチ」には笑えない空気が漂う。

「『VIVANT』や『リブート』に共通するのは、複雑な群像劇や人物の正体に加え先が読めないダークなサスペンス劇の展開を考察して、SNSで交流し盛り上がること。そういう楽しみ方がリアルタイム視聴率を押し上げている一方、『GIFT』のように主人公は真面目で堅物といった単線的なキャラは、考察のフックが弱くリアタイ視聴には物足りないのでしょう」(同)

 アイドル育成とスポ根を組み合わせたTBSの1月期金曜劇場「DREAM STAGE」最終回の世帯視聴率が2.6%、個人1.5%と大敗を喫したのも同じような背景がありそうだ。

「スパルタ式のアイドル育成や車いすラグビーなど努力、競争、勝ち負けを前面に押し出すストーリーは、熱さはあるもののテーマが重くハードルが高いタイプのドラマと言えます。TBS側は視聴率だけで評価しないという姿勢です。しかし、今後どうなるのかの大枠が読めてしまう構造は、サプライズや謎解きで引っ張る近年の日曜劇場のヒット作と比べるとリアタイ視聴へのこだわりが弱くなりがちですね」(キー局関係者)

 とはいえ、日曜劇場でパラスポーツを扱ったこと自体に意義があるのは確か。天才宇宙物理学者の作戦が最後にどんな勝利をもたらすのか……。視聴者の予想を裏切る大どんでん返しに期待したいところだ。

デイリー新潮編集部

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