視聴率女王「細木数子」はなぜテレビから姿を消したのか 知られざるブレイク前夜の素顔「テレビでの姿とのギャップに腰を抜かした」〈地獄に堕ちるわよ〉
【全2回(前編/後編)の前編】
4月27日、Netflixは、占い師・細木数子の半生を描いた、戸田恵梨香主演のドラマ「地獄に堕ちるわよ」を配信開始した。2021年11月、83歳で細木氏は亡くなっているが、かつて視聴率女王の地位にもいた細木氏とは一体何者だったのか。いかにして彼女は上り詰め、そして表舞台から去っていったのか。
(以下は2021年11月15日デイリー新潮記事をもとに再構成したものです)。
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民放キー局のベテランスタッフは「90年代後半に、京都にある細木さんの自宅に招かれたことがあります」と振り返る。
「秘書の方から連絡をもらった際、『京都のどの辺りなんですか?』と質問しました。すると、『タクシーの運転手に「細木の家」と言えば連れて行ってくれます』との答えでした。半信半疑で新幹線を降り、言われたとおりタクシーの運転手さんに行き先を告げると、『はい分かりました』と本当に連れて行ってくれました」
嵐山方面に向かう坂道を登ると、嵯峨野の山あいに文字通りの大豪邸が姿を現したという。
もちろんカーナビもない時代だ。本当に運転手が連れて行ってくれたことにも驚いたが、その料金も印象に残ったという。
「記憶では3000円ぐらいでした。つまり京都駅から、それほど離れていないわけです。京都府内の大邸宅ならまだ理解もできます。しかし駅からタクシーでしばらくという距離で、壮大な住宅が建っているわけです。本当に度肝を抜かれました」(同・スタッフ)
どのようにして、これほどまでの財を成したのか。細木氏は1938年生まれ。高校を卒業する前後から飲食業に携わっていたとされ、20代で銀座に店を開いたという。
一躍、人気占い師に
1970年代から80年代にかけて、芸能界との関係など重要な出来事が少なくとも2つ起きている。だが、この問題は後で詳述する。
82年、細木氏は独自の研究で編み出したとする「六星占術」を発表。85年頃から著作が評判となり、人気占い師として知名度を増していく。エンタメ担当記者が言う。
「細木さんの人気が絶頂を迎えたのは2004年でしょう。TBS系列で『ズバリ言うわよ!』(04~08年)、フジテレビ系列で『幸せって何だっけ~カズカズの宝話~』(04~08年)が放送されると、高い視聴率を獲得しました」
前出のスタッフが大豪邸を訪れたのは、テレビ番組に出演していたとはいえ、冠番組で大ブレイクする前夜。そのためか、非常に気配りの行き届いた客あしらいだったという。
「数人でお邪魔したのですが、誰にでも優しい、まさにホスト役という姿が印象に残っています。自宅の大きな庭で大バーベキュー大会となり、最高級の牛肉を細木さん自らが焼いてくれました。当時でもテレビ番組では、厳しい表情を浮かべ、相手を説教する姿が放送されていたと思います。テレビでの姿とのギャップに腰を抜かしたことは、今でも鮮明に憶えています」
著名な芸能人でも説教したり、改名を迫ったりと、歯に衣着せない物言いが人気を博した。
その一方で、「地獄に落ちる」などの説教は不穏当だと、BPO(放送倫理・番組向上機構)に抗議が寄せられることも多かった。
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