まさかの“因縁”が連鎖…プロ野球で起きた前代未聞の珍プレー

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勝ったからいいじゃないですか

 オリックス時代のイチローも珍プレーと縁が深く、プロ3年目の1994年6月12日のロッテ戦では、史上初のサヨナラ振り逃げを記録している。

 3対3の延長10回、1死満塁のサヨナラ機を迎えたオリックスだったが、勝呂壽統は一邪飛で2死。この日3安打を記録し、4割近い高打率で売り出し中の1番・イチローも、カウント1-2から成本年秀のフォークを空振りして三振に倒れてしまう。

 そのボールを捕手・定詰雅彦が後逸したことで、事態は思わぬ展開を見せる。

 通常、振り逃げは一塁が空いているときに捕手が第3ストライクのボールを正規捕球できなかった場合に適用されるが、2死の場合は一塁に走者がいても成立する。三塁走者・本西厚博がサヨナラのホームを踏み、サヨナラ振り逃げという珍しい幕切れとなった。

 三振を喫したにもかかわらず勝利のヒーローとなったイチローは「ラッキーとしか言いようがない。まあ、勝ったからいいじゃないですか」と照れるばかりだった。

 ちなみにセ・リーグでは、阪神・藤田平が1981年6月23日の広島戦の9回2死満塁で起死回生の“同点2点タイムリー振り逃げ”を記録している(試合は直後、佐野仙好の内野安打で阪神がサヨナラ勝ち)。

 藤田といえば、1997年にイチローに抜かれるまでNPB記録の208打席連続無三振の保持者だった。連続無三振記録だけでなく、サヨナラ勝ちにつながる振り逃げでもイチローとつながりがあったのは、偶然とはいえ因縁めいたものを感じさせる。

 その後、ソフトバンク・松田宣浩が2014年5月6日の日本ハム戦で20年ぶりのサヨナラ振り逃げを記録し、「あのイチロー以来」と話題になった。

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