川口春奈「役作りで10㎏減量」に“美談”だけでなく“健康を不安視する声”…映画業界からは「痩せた見た目を作るには特殊メイクでも限界がある」

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役作りのために…

 演じる役に応じた体重の増減や、その入れ込み具合で有名になったのが、ハリウッドスター、ロバート・デ・ニーロ(82)の「デ・ニーロ・アプローチ」だろう。

 例えば、「タクシー・ドライバー」(1976年)では、役に成りきるため実際に自らタクシー運転手を経験した。また、「レイジング・ブル」(1980年)では、実在するミドル級のボクサーを演じるために筋肉の鎧をまとい25㎏増量。そればかりではなく、引退後の太った肉体も作り上げたのだ。

 国内の俳優に目を向けると、故・松田優作さんは主演映画「野獣死すべし」(1980年)のクランクイン前、心に狂気を秘めた主人公になりきるべく、10㎏以上減量。さらに、頬がこけて見えるようにと、上下4本の奥歯を抜いて撮影に臨んだ。

 そして、主演級俳優の1人に成長した鈴木亮平(43)は、ブレーク寸前に出演したTBS系ドラマ「天皇の料理番」(2015年)で病に伏せる役作りのため20㎏減量。同ドラマの撮影後、主演映画「俺物語!!」(2015年)で、超ガチムチな主人公の高校生を演じるため、今度は40㎏の増量。また、どの程度増量したかは明かさなかったが、主演したNHKの大河ドラマ「西郷どん」(2018年)では、巨漢の西郷隆盛役を演じきった。

 また、高橋一生(45)は、役作りで体重をコントロールしやすいように、20代から1日1食の生活を続けていることを明かしている。

「監督やプロデューサーが、川口さんに10㎏の減量を指示したり促したりしたわけではなく、あくまでも本人の意思による役作りであることは明らかです。ここでネガティブな声ばかりがあがってしまったら、今後、ほかの俳優たちが役作りのために増量・減量することを思い悩む空気になってしまわないか、危惧されます」(映画担当記者)

生身の俳優が演じてこそ

 ここ数年のケースだと、ハリウッドでは「ハムナプトラ」シリーズで知られるブレンダン・フレイザー(57)が「ザ・ホエール」(2022年)に主演。主人公である体重272㎏の孤独な英語教師役を演じるために増量したほか、ファットスーツや特殊メイクなどの力も借りて熱演。その結果、「第95回アカデミー賞」で主演男優賞を受賞した。

 また、目黒蓮(29)は29日に公開を控えた、実写化不可能と言われた人気コミックが原作の「SAKAMOTO DAYS」に主演。主人公・坂本太郎の「スマートな坂本」と「ふくよかな坂本」を演じ分けている。そのうち、体重140㎏という設定の「ふくよかな」方は、撮影日には毎日約4時間をかけ、特注の重さ8㎏の特殊メイクを装着して役に挑んだ。

「フレイザーも目黒さんも、どちらの役も現実味がない体型。金をかけた特殊メイクがないと成り立たないでしょう。しかし、激やせする役の場合、特殊メイクは難しい。AIの進化により、演じる俳優の画像に加工して映像を生成し、後から声を吹き込むというやり方もあります。ですが、果たしてそれで観客を感動させる演技ができるでしょうか。川口さんには迫真の演技で、役作りに対するネガティブな意見を吹き飛ばしてほしいものです」(先のプロデューサー)

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