SMAP解散から10年「新しい地図」が仕掛け続けた“新しい戦略” トリプル主演映画も公開される稲垣・草なぎ・香取の終わりなき挑戦
新しい仕掛け
当初から強力なバックアップを得た「新しい地図」は、やることも斬新だった。まず、旧ジャニーズ時代はご法度だったSNSに進出する。Facebook、Instagram、LINE、Twitter(現X)、中国の微博(ウェイボー)、YouTube、LINEなどに公式アカウントを続々と開設し、PR活動を行った。さらに、
「まだ新興勢力だった、IT大手企業のサイバーエージェントとテレビ朝日が出資したインターネットテレビ局・AbemaTV(現ABEMA)とタッグを組み、72時間の生放送特番『72時間ホンネテレビ』を17年11月2日の夜から生配信。旧ジャニーズ時代にはAbemaTVとはまったく仕事での絡みがなかったので、多くの芸能関係者が『まさかそこと組むのか!』と感じたと思います。同番組には、お笑いコンビ・爆笑問題、『スターダストプロモーション』の山田孝之(42)、山崎賢人(31)ら、旧ジャニーズ勢と絡む必要のないタレントたちが出演しました」(スポーツ紙記者)
以後、3人の番組はレギュラー化され、「ななにー 地下ABEMA」として現在もレギュラー放送されている。また、3人は同年11月、日本財団パラリンピックサポートセンターの「パラサポスペシャルサポーター」に就任。パラスポーツの応援ソング「雨あがりのステップ」を18年3月にリリースした。
「SMAP解散までフジで放送されていた『SMAP×SMAP』の元アソシエイトプロデューサーですでにフジを退社した笹川正平氏は、パラリンピックを支援する日本財団の笹川陽平名誉会長の四男。その縁もあって、夏季冬季のパラ五輪選手団を『新しい地図』として、バックアップしています」(同前)
そして、同年4月から2週間限定で「クソ野郎-」が公開。オムニバスの監督には、園子温監督(64)、爆笑問題の太田光(60)、キャスト陣には浅野忠信(52)、満島真之介(36)尾野真千子(44)らが名を連ねた。
「単館系の映画館での公開かと思われましたが、集客が期待できるので東宝シネマズでも公開。観客動員は15万人を目標に掲げ、すでに28万人超え。すぐに第2弾の製作が決定しました。稲垣さん、草なぎさん、香取さんの3人はソロ活動が基本ですが、それぞれ多忙な日々を送っています。そのため、撮影やプロモーションの日程調整がなかなか合わず、ようやく製作・完成、公開にこぎ着けました」(ベテラン芸能記者)
8年ぶりの今作と前作との大きな違いは、オムニバスの1編で監督を務めた山内監督のみがメガホンを取っていること。
「前作はメンバー3人がそれぞれ主演の1編があり、最後にメンバー3人が勢揃いします。4編での上映時間は105分。メンバーたちの映像作品に飢えていた多くのファンが劇場に足を運んだ印象です。ところが、今作は実力派とし知られる山内監督に一任。しっかりと見せるストーリーに仕上がっていることでしょう」(映画担当記者)
マイナスからのスタート
旧ジャニーズ事務所から独立し、1年以内に次々と“新しい仕掛け”を見せた「新しい地図」だが、いまや3人は、SMAP時代と変わらないくらいドラマ・映画・CMなどに出演して活躍している。
「独立した当時の時点で、3人は1からのスタートどころか、マイナスからのスタートであることを自覚していました。そのため、1本1本の仕事に丁寧に向き合い、その積み重ねでここまで来たのです。SMAP時代は激務を半ばこなしているような状態でしたが、今は、自分たちで仕事を選べるので、SMAP時代よりも充実していることでしょう」(先の芸能記者)
来年で早くも活動10周年、さらなる活躍が続きそうだ。
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