「当時は“ラムちゃん”のコスプレが大騒動に…」 “コミケ初(?)のコスプレイヤー”が明かす「社会人の常識はすべてコミケで学びました」

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コミケで社会人のルールを学んだ

――コスプレイヤーの先駆者である福井さんは、現在のコスプレブームを見て、どのように感じますか。

福井:1980年代だったと思いますが、コミケで「うる星やつら」のラムちゃんの格好をした女の子たちが、あの露出度の高い衣装のまま外に出てしまい、マスコミに取り上げられ、騒動になったことがありました。

 当時は規制もなく、みんな子供ですから、考えなしにやりたいことをやったんでしょうね。実際、決まりができる前は混沌としていて、破廉恥だとか言われたこともありました。

 けれども、その後に様々なルールができていきます。今は、コミケ会場ではコスプレをやっていい場所が決まっていますよね。コスプレは常識の範囲で楽しんでいくのであれば、本当に楽しいと思いますよ。

 今ではプロのコスプレイヤーも誕生し、世界にもコスプレイヤーが増え、日本の文化の一つになっていると思います。昔を知っている私からすると、コスプレがここまで盛り上がっていることは純粋に驚きですね。

――私も、コスプレの世界が、適正な形でどんどん盛り上がっていくといいなと思っています。そして、コミケに参加したことは、福井さんの人生に大きな影響を与えたといえますよね。

福井:コミケはあくまでも、息抜き、趣味の一環として参加していたのですが、タツノコのファンクラブのお姉さんたちと知り合うことができたのは、大きかったですね。大人の雰囲気が漂う素敵な方々で、交流を深めるなかで社会経験を積ませていただきました。

 例えば、アニメの上映会をやる際に必要な申請の仕方、手順の踏み方などを間近で見る機会もありました。その手際や段取りの良さは、凄く尊敬できるものでした。社会人としてお手本になる方々とコミケで出会ったことは、私の大きな財産になっています。

 第1回【50年前に“コミケ会場で初めて(?)コスプレをした女性”にインタビュー 「ガッチャマンのキャラに扮したら驚かれて…でも、次のコミケではコスプレイヤーが数多く誕生したんです」】では、黎明期のコミケ会場で初めてコスプレをしたという福田智子氏に、どのような経緯でコスプレをするに至ったのか、またその反響などについて、詳しくお話を伺いました。

ライター・山内貴範

デイリー新潮編集部

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